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オタク 悲観的になるな(就活における採用の観点から)

はじめに



ぼく含めオタクというやつは欠点に目がいきがちである。
その欠点を理由に何かを「しない」ことを選択したり、
その欠点の解決に躍起になるがあまり、長所が伸長されない。


でも、僕らオタクにだって良いところは沢山あるはず・・・だよね?


今日は「良い所に目を向けるべき」という概念であるところの
ポジティビティとネガティビティについて解説したい

お前誰やねん
・元キャリアアドバイザー
・現人事

詳しくは以下から
(転職時に書いたnote。大体どんなことやってたか説明している)


ポジティビティとネガティビティの説明



ポジティビティ、ネガティビティという概念は「人・物・事を見る観点」を
大きく二分したときに出てくる切り口のことを指してる

先に概念の話をすると
ポジティビティ = 強さや長所、プラス方向の可能性に着目した見方
ネガティビティ = 弱さや課題、マイナス方向の可能性に着目した見方
ということ


結論から言うと、ポジティビティに着目出来る人・組織が
VUCA(先が不明確で、予測できない今後の世の中)において
重宝されるし生き残っていくんだな、ということだね。
オタクくん、生きろ。

ネガティビティの実例


日本(あるいは世界)は伝統的にネガティビティ。


例えば医者。
医者は病気を治すことばかりに着目する(ネガティビティ)。けど、
本来的には健康な部分を活かすというアプローチでも
その知識や技術を使うこともできる(ポジティビティ)。

精神科医が一番わかりやすくて
なんらかの心の病気を抱えてしまった人が、
その心の病気を治して元の状態にするまでは頑張るけど、
元の状態に戻った後の「心の強さを伸長して、自分の可能性を広げる」
ということには基本的にワークをしない。
(つまり、本来的な心の強さを伸長する開かれた医療になってない)


これが仕事のありふれたシーンでも同じようなことが起きてて、
「今ある課題を解決するためには」「こうなるリスクを避けるためには」
等の忌避すべき非日常の為に動く組織って多いよね。
(事実ぼくがこれまで所属してた組織もそういう傾向はあった)


旧時代だとこの考え方でもまぁいいんだろうがVUCAの世界観では
日々学んでいることは5年も経てば使い物にならないという性質上、
課題解決のいたちごっこになり得る。

そうなると、強みが伸長されないので、
どんどん没個性になって、その結果、
「突き抜けた人・プロダクト・サービスが生まれないよね」
という世界線の地続きが現状の日本だよねと思う。


ちなみにネガティビティが悪い思考であるとは思ってない。
むしろとても重要な概念だし、これによって救われる人・組織・事業あり。
だけどこれからの世の中で「強くなりたい」ならこの考え方をどれだけやってても強くなれないよ、ってことだと思う。


ポジティビティというのは


「本来フィーチャーされない心の強い部分をより伸長しようよ」とか
「きっとこの事業のこの特徴を伸ばせたら、
 もっといろいろな人にこのサービスの提供価値を広められるよ」とか
そういう概念。良いところに目を向けて、そこにコミットしろよという話。


課題解決ばっかやってると、その間に
どんな時代でも通用する強みを磨き続けてる人・組織が
どんどん差をつけていくよ、ということだね。


VUCAの時代においてネガティビティはStayする為の選択肢しか見出せない観点になりがち。
この目まぐるしく変化する世の中において今起きてる課題を解決してよかった時の状況を「維持」しようという考え方を持っている時点で、「強みを伸長して勝ちに行こうと思ってる人ら」を出し抜けないよということなんだよね(一生勝ち戦にならない)。


みたいなことは人間あたまのどこかで分かってるはずなんだけど、


1:課題を放置した結果引き起こされる「失敗体験」は成功体験よりも強烈
2:成功体験は日常でありふれてる
 (成功だと思ってないことも問題起こしてない時点で成功)なのに対し、
  失敗体験はありふれてない(非日常)なので、
  希少性の観点からそこに目がいきがち
   ※プログラミングでいうとエラーを吐いた箇所には目がいくけど、
    正常に機能しているその他すべてのポジティブは無視される
3:失敗は他者から叱責される

っていう主だった3要素によって
「明らかに起きてる(あるいは可能性がある)問題を解決しなきゃ」
と思っちゃうんだよね。(自戒)


それでも


「継続的に」成長できる人・組織というのはそのリスクを認知しつつ、
それでもそのリスクを許容して長所(あるいは譲れない何か)にコミット出来る人・組織
なんだと最近思ってます。

強みが伸長されることで、
ある程度「継続的に」状況が変わり続けても、
場当たり的な対処療法にならず、その武器で戦っていけるから。
(コミットの仕方にもよるけどそれはまた別の話)

だから採用において「ポジティビティに溢れてる人」と
どれだけ出会えるか・どうやって見抜くかは大事なんだな。
組織を伸ばすという観点でも大事だと思う。

巷で「攻めの〇〇」とか軽く言う人いるけど、
攻めっていうのは「ポジティビティな切り口でチャレンジできるか」という話なので、
短絡的に新しいことやるってことではないし、
マイナスなことを強引にプラスに考えようということ(いわゆるポジティブシンキング)でもないよと。
(強引じゃなければプラスの方向から物事を捉えるのはあり
 =リフレーミング


そう簡単にはいかないんだな


でもこれって後天的に(社会人になってから)育成可能なのかな?
というところが難題。
だから採用のシーンでは既にポジティビティを持ってる人が重宝されるってことがあるあるなんだと思う。(じゃないとハードなチャレンジを任せたところでろくにコミットしないしコミットしたとしても失敗を環境のせいにするから成長遅め。その人がリスクテイク出来ないがあまりに既存の勝ちパターンに固執して結果組織の"成長"が鈍化する。勝ちパターンなぞるだけ(つまり維持)ならその人じゃなくていい。そういう人を採用するのは組織としても非効率。)


ていうところで超無責任に・・・。オタクよ、ポジティビティたれ・・・。


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