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「湯たんぽ」の季節

 寒がりなので、夏の冷房も29度設定にして、「少しつけては消す」を繰り返していた。それは、妻も同じようなので、部屋の環境に関して争うこともなく、平和だとは思うけれど、寒くなってきて、12月に入る頃には、今度は、湯たんぽを使う。

湯たんぽを使い始める

 昔のイメージだと、湯たんぽ金属製で、布団の中でとても大きいものだったので、ある程度の年齢になってから寒がりになった、寒がりの初心者にとっては、かなりゴツく、怖くて手強かったので、最初は、やや怖さもあった。だけど、眠る時も靴下を履くような感じになっていて、なんとか温めたかったので、まずは電気あんかを使った。

 温かさはありがたかったけれど、そのうちに、まず妻から、足が乾燥する気がする、という話を聞いて、確かに、私にとっても、そんなような感触はあった。それは、ちょっと考えたら、ずっと同じ温度で温められることは、それほど体に良くないのかもしれない、と思い、また湯たんぽのことを考えた。

 その頃、無印良品で、湯たんぽを2つ買ったのは、いろいろな大きさがあったのだけど、長さが20センチくらいの小さめのがあったからだ。それを使うのは、お湯を沸かして入れる手間があったのだけど、だんだん冷めていく方が、より快適のようだった。

 一つのカバーは、縄(?)で口をしばるタイプで、私が使っていたのだけど、眠っていた時、その縄が足に当たって、何か小さい動物がいるように勘違いして、驚いて起きた。それ以降、その縄はしばった後、カバーの口から中に入れるようにした。

 そうすると、安心して眠れた。

湯たんぽを交換する

 ただ、小さめだと、朝になると、冷め過ぎるのではないか、という問題が起こった。その頃は、義母の介護を、妻と一緒にしていて、私は夜中の担当だったので、夜中に湯たんぽの中味のお湯を、もう一度替えることにして、それは、ほぼ解決した。

 義母には、お湯が入っている湯たんぽを使ってもらうのは、何かの拍子に中味がこぼれたら怖いので、電子レンジで温めるアンカを使うようになったけれど、これも、場合によっては、夜中にもう一度、レンジでチンをしていた。

 最初は面倒臭くても、習慣になると、夜寝る前に湯たんぽを入れて、夜中に交換するのは、特に寒い真冬の時には日課になった。

 住んでいる家が築50年ほどの古い木造で、あちこちにナチュラルにすき間があって、家の中でも気温が低いから、必要な行為になっていたこともある。

新しい湯たんぽを使う

 湯たんぽの本体は、支障がないのだけど、カバーの方は消耗して、穴が開く。

 それは、冬になると、毎日のように使って、布団の中にあって、いろいろ負担をかけられているから、仕方がないのかもしれないけれど、そのカバーをどうしようか。と考えていたら、妻が、かわいい布を縫い付けてくれたので、また使えるようになった。ありがたかった。

 それでも、本体の方も、いつ壊れるのか分からないので、ちょっと不安になり、新しいものを買おうという相談をして、妻が出かける時に、無印良品に行って、買ってきてもらった。


「無印良品」サイト

 本体がちょっと厚みが増したようだけど、何しろカバーの方が分厚く、明らかに保温性が高そうで、実際に温度が下がるまでの時間が長くなった。

 ありがたかった。

湯たんぽを2つ(時には3つ)使う

 そのうちに、とても寒い日は、新しい湯たんぽと、昔からある湯たんぽを2つ使うようになった。布団の中に、2つ湯たんぽがある状態で、普段だったら、うっとおしいのだけど、寒い時は、その温かさが、とてもありがたかった。

 そして、場合によっては、介護が終わったといっても、いまだにどちらかといえば、夜型のままの私と、朝型の妻では、就寝時刻と起床時刻が違うので、私が眠る前に、一度入れた湯たんぽの中味を、新しい熱いお湯に換えたりもした。

 寒い時には、そんなふうに、なるべく湯たんぽの温度が、なるべく下がらないような工夫をしているのだけど、1月から2月の寒い時は、私よりも、はるかに早く起きる妻が、自分が使っていた湯たんぽの一つの中味を、熱いお湯にかえて、そっと私の布団に入れてくれることもある。

 そういう朝は、起きると、自分の布団の中に3つの湯たんぽがあって、一つだけ明らかに温度が高いものが混じっている。

 寒い朝は、ありがたい。

さらに新しい湯たんぽ

 最近、新しい湯たんぽが、あと2つあれば、保温力が高いから、中味をかえる回数が少なくて済む上に、温かく眠れるのではないか。そんなことを思い、そろそろ冬物の値引きもしているかも、と思って、「無印良品」のサイトを見たら、湯たんぽの本体は売り切れていたが、カバーはまだ販売している。

 うちで買ったのは、何年か前で、グレイのカバーだけど、今は、アイボリーになっている。できたら本体ごと欲しいから、今は迷っている。

 複数使うような、こういう湯たんぽの使い方は、場合によっては、低温やけどになってしまうから、使い方としては、ほめられたものではないので、真似をしてはいけないことだという自覚はある。ただ、うちの場合は、夫婦で寒がりで、古い木造の家がとても寒いので、場合によってはセーターを着て、靴下を履いたりして、「厚着」で眠っているから、大丈夫、という特殊な事情なのだとは思う。

 湯たんぽの季節が終わったら、カバーも洗濯して、干して、そして、また次の寒い季節までしまっておくことになるけれど、そこまではまだ時間がかかりそうだ。




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