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いろいろなことを、考えてみました。

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自分の能力の足りなさを自覚しながら、いろいろなことを、考えて、書いて、考えました。
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#社会

「病気についての常識」で、改めて確認してみたいこと。

 なるべく外出しないようにしているけれど、昨日は、出かけた。  帰りの電車は、人がぴったりくっつくほどの距離だった。午後8時くらいになっているのに、乗れないくらい混んでいたから、もう1台待って、それでも、けっこう混んでいた。列の一番前で待っていたから、座れた。隣の男性が少しせきをする。同じ車両の遠くの方で、せきをする声が、複数聞こえる。  この前は、これまでだったら、駅の男子トイレは手を洗わない人も結構いたのに、3カ所ある洗面台の液体せっけんが全部、空だった。スーパーのアル

少しでも、残酷さを減らすために出来ること

 なんとか、少しでも世の中が良くならないだろうか。  そんな漠然とした思いは、濃淡は変わっても、いつも心の中にあるような気がする。それは、純粋に利他的なことではなく、そうなったら、自分ももう少し楽になるのではないか、といった打算的な気持ちも込みだったりする。  同時に、戦争など大きな悲劇があると、何も出来るわけがないから、なるべく考えないようにしてしまう時もある。そんな人間の「少しでも世の中が良くならないだろうか」といった願いには、何の力もないのだと思うこともある。 星

「甘えるな!」と、つい思ってしまう理由を考える。

 最初は、ご近所同士で、料理をつくりたい女性と、料理を食べたい女性の交流の中で、レシピのようなものを紹介するのがメインかも、などと思っていたドラマが、もう少し人との関係を描くドラマに変わっていった。 作りたい女と食べたい女 きちんと見たのは、このシーズン2からで、その女性同士が好意を寄せ合っているのがお互いにわかり、付き合い始めるという展開にもなる。それは、原作を知っていれば当然の前提なのだろうけれど、最初は、そうした話の進み方をするとは思っていなかったので、少し意外だった

「世の中、きれいごとだけじゃ生きていけない」は、どこまで本当なのだろうか?

 世の中、きれいごとだけじゃ生きていけない。  そんな言葉は、若い頃から聞いて、大人になってからも耳にして、それからかなりの年月がたって、すでに、自分より若い人たちに、そんな教訓のようなことを(望まれていないかもしれないけれど)場合によっては、言わなくてはいけない年代になった。  そんなふうに時間が流れたのが、時々、信じられないような思いになる。  そして、もしかしたら、気がつかないうちに、偉そうに、分かったような教訓を誰かに言っている可能性もある。そう思うと、恥ずかし

「睡眠の質を改善する」の意味を、改めて考える。

 少し前、ご近所の方から「ヤクルト1000」をいただいたことがあった。  一時期、手に入りにくかっただけに、ありがたいのと、とても珍しいものを見た気持ちになった。  こんなに品切れが続く商品は久しぶりだったし、幅広い年齢層が、その「価値」を知っていてるモノも珍しかった。  そういえば、どうして、こんなに「ヤクルト1000」は人気なのだろうか。 「ヤクルト1000」 きちんとした統計を見たことはないものの、個人的な実感としても、ここ一年くらいで、この「ヤクルト1000は

「人権」の「現在地」を確認する。(後編)。

 ラジオ番組で「人権機関」という言葉を聞いて、本当になじみがないことに気がついて、それで少しでも調べると、自分が「先進国」の「民主主義」の社会に生きているのに、「人権」について、どれだけ知らないのかが改めて分かった。  ただ、それが、自分が勉強不足で無知なだけではなく、日本という社会の環境にも関係があるのではないか、ということを、もう少し考えたいと思った。 啓発と実効性(法務省「人権週間」) https://www.moj.go.jp/JINKEN/jinken03.ht

「人権」の「現在地」を確認する。(前編)。

 知らないことが多く、そして、その「知らなかったこと」さえにも気がついていなかった。  ラジオを聴いていて、あまり聞いたことがない単語が出てきた。  それは、「人権機関」だった。  この番組のコーナーで、この日のコメンテーター・深澤真紀氏は、国連がジャニーズの性被害のことを調査に来た、というようなニュースに対して話をしていた。  私も、それほど詳しく知らなかったから、国連が「ジャニーズの問題」について調査し、報告していると思っていたが、どうやら、それだけではなく、テーマ

「非正規」への忘れていた視点。

 非正規社員。  この言葉自体が、変ではないか。  正社員、は「正しく」、非正規 は「非正」で、まるで正しくないようにも思えてしまう。  その「肩書」というか、呼び名であり、名称でもあるのに、その最初の漢字が、否定を表すものになっているというのは、やっぱり変だと思うし、社員の上に「正」や「非正」という言葉で分けるのは、差別的な感情を生み出しやすくなるのではないか。  同一賃金、同一労働が原則であり、それは、本当にそうだとしか思えないけれど、そうであれば、その名称も同じ

それでも投票に行く理由。

 今は18歳に引き下げられたけれど、20歳で選挙権を得てから、基本的には、選挙がある時は、ほぼ全てに投票をしてきた。  だから、何回、あの不思議な感触の投票用紙に、政党の名前や、候補者の氏名を書いてきたのかは忘れてしまったけれど、もしも、その正確な数字がわかったら、次の投票に行きたくなくなるくらい、結果的に「死票」率が相当に高いような気がする。  さらには、統一地方選挙だと、投票率は50%を割っているから、ついに投票に行くほうが少数派になってしまった。  それでも、次も

「感染拡大」を防ぎながら、「経済を動かす努力」を、これからも続けるべき理由。

 実質的に、感染者数を減らすというよりは、とにかくコロナ禍は終わった、という印象を強める方向へ、政策が進んでいるように思う。 現実逃避 例えば、2023年5月に新型コロナウイルスの分類を「5類」に移行後は、感染死者数の発表は、最長で5ヶ月後になる、という報道も出ていた。  もちろん、現場である病院の負担を減らすことは大事だと思うのだけど、専門家の指摘のように、そんな変更があったら、現時点での感染状況が、実質的には「見えなくなる」。  こうした動きは、感染を少しでも減らし

「マスクで感情が伝わりにくい」は、本当だろうか?

 コロナ禍になってから、丸3年が過ぎた。  新型コロウイルスの分類も「2類」から「5類」になるのだけど、まだ感染が収束していないのに、まるで「コロナ明け」のような空気にしたいのだろうか。もしくは、それを望む人が多いのだろうか、といった微妙な気持ちになる。  実は、早くマスクをはずしたい、という気持ちを持っている人が思ったより多いのかもしれないが、感染して重症化のリスクが高い場合には、今後も、感染予防に気をつける日々が続くことに変わりがない。 表情 マスクに関しては、今は

「食事」と、「罪悪感」もしくは「背徳」について。

 いつからかよく覚えていないのだけど、特に夜中に、おいしいとしても、カロリーが高い食事をするときに、「罪悪感」などといった言葉を使うようになった。 背徳感 二つの表現がどう違っているかはよく分からなかったのだけど、カロリーが高いものを食べるときに「罪悪感」だけではなく「背徳」という表現も使うようになっている。  そういえば、いつの間にか、特に高カロリーの食べ物と「罪悪感」を結びつけて使っていることに、それほどの抵抗感がなくなっているのは、それだけ日常でも多用されているせい

「職業」の「資格試験」のことを、素人だけど、考えてみる。

 ずっと考えているわけではないけれど、何かのきっかけがあると、職業によって、その選抜方法と、育成のあり方を、完全に素人考えでもあるのだけど、ふと思うことがある。 天才外科医 医師免許を持たず、闇医者と呼ばれ、だけど、天才的な技術を持ち、法外な料金を請求するのだけど、通常は不可能とされる手術を成功させる。もしかしたら、もっと昔からその原型はあると思えるけれど、自分の記憶では、そのスタートは「ブラックジャック」だった。  その影響を受けた、というよりも、そのストーリーをヒント

「コロナ感染」で亡くなるのは、圧倒的に「高齢者」だから、対策が急がれないのだろうか?(後編)

 新型コロナウイルスは「5類移行」が決まり、マスクを外す・外さない議論は活発にされているが、感染死者数を減少させる対策については、ほとんど聞いたことがない。  それは、亡くなる方が「高齢者」が圧倒的だからなのだろうか、という疑問と、もしかしたら、社会の中の「高齢者」への憎悪が高くなっているのだろうか、といったことまで考えたのが(前編)だった。 特殊詐欺と高齢者 最初は「オレオレ詐欺」と言われ、その後、犯罪として、さまざまな手法が開発されて、今は「特殊詐欺」と呼ばれるように