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いろいろなことを、考えてみました。

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自分の能力の足りなさを自覚しながら、いろいろなことを、考えて、書いて、考えました。
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2021年9月の記事一覧

さようなら 。「アタック25」と、「オーソドックスなクイズ番組の時代」。

 日曜日の午後に放送されていたクイズ番組「アタック25」が、2021年9月26日に、最終回を迎えた。  46年の歴史に幕を閉じた、という表現がされているが、同時に、一般の視聴者が応募し、クイズの実力を競う、という「オーソドックスなクイズ番組の時代」も、終わったと思った。 勘違い  完全にただの勘違いなのだけど、「アタック25」が2021年9月で終わる、ということは、何かで知って、そして、9月18日の放送で終わるのではないか、と思い込んでいた。  そして、その回は、「クイ

noteを始めて、いつの間にか、変わってしまった「意識」は、元に戻らないのだろうか。

 コンビニに寄って、他のものを買おうと思っていたのに、習慣のように「スイーツ棚」に寄ったら、初めて見るような、「おいしそうな」新作があったので、妻と一緒に食べようと思って、二つ買った。  帰る時も、そのスイーツがつぶれないように、と時々、他にもいろいろなものが入っているバッグの中のポジションを気にしながら、自転車に乗っていた。  無事に持って帰って、妻は喜んでくれて、だけど、もう夕食前だったので、明日食べようと話をしただけで、ちょっと楽しみだった。 コンビニのスイーツ 

『僕のヒーローアカデミア』……敵が魅力的すぎて、物語が枠を越えようとする瞬間。

 録画して「僕のヒーローアカデミア」を見ているだけの、それほど熱心な視聴者でも読者でもないので、どこまで理解できているか分からないのだけど、21世紀になって、少年ジャンプの有名すぎるテーマ「友情・努力・勝利」の質感が、かなり違ってきているように感じていた。 文化資本の豊かな私立学校  かなり昔の映画で申し訳ないのだけど、加山雄三の演じる主人公が、スポーツを中心に華やかな活躍をする「若大将シリーズ」が映画として上映されていたのは、1960年代から1970年代だった。  ちょ

「次の政権」が、きちんとした政治をしてくれるのであれば、最初に宣言して欲しいこと。

 首相が退陣を決めて、次の総裁選が行われようとしている。  社会には、「人事」が好きな人が多いことは、また改めて考えたいのだけど、そう感じるのは、「政治」よりも「政局」の方が、マスメディアは、やっぱり生き生きと伝えているような気がするからで、どちらにしても、「首相」は変わる。  できたら、政党も変わらないと、本当に変化は難しいと思うのだけど、ずっと「支持政党なし」だけど、ほぼ必ず選挙に行って、投票してきた人間として、「次の政権」への要望を考えてみた。  こうした行為への

あの時、ジェットコースターに乗っていれば、男女交際に関する自分の記憶は、大きく違っていたのかもしれない。

 高校生の頃、同じ市内の遊園地に、新しいジェットコースターが出来た。   それは、日本で初めて、飛行機の宙返りのように、一回転し、途中で、逆さまになる、というものだった。  そんなものに、お金を払って乗る人間の気がしれないと秘かに思っていた。  その遊園地の名前は、和訳すると「夢の国」だった。 高校生活  高校を選択する時に、自分の中で決めていたルールがあった。  学費が安いので、公立であること。男女共学であること。出来たら、家から近いこと。  その三つの条件が、比較的揃

「目に薄い膜がはっている人」や、「目を見せないような笑顔を作る人」のことを、考える。

 日本の首相と、東京の都知事。  現任者への共通する印象は、個人的には「目に薄い膜がはっているように見える人」だった。  それは、ある種の政治家の特徴かもしれない、と思っている。 目に薄く膜がはっている状態  若い時から、「目に薄く膜がはっている人」は、ほぼいないと思う。  ただ、生きる時間が長くなり、特に「交渉」や「腹芸」や「裏での動き」が多い仕事を続け、「言えなくなること」が多くなったり、「自分の本当の気持ちを悟らせない」ような時間が長くなってくると、そういう人たちの

「自分は嫌な上司」という「自己評価」を、耳にしない理由を考える。

 会社に勤めた期間は短かったが、それでも「上司の悪口」を聞いたことは、少なくない。 「嫌な上司」の多さ  それから、会社に勤めなくなっても、間接的にも、直接的にも、数限りなく、積極的に聴こうとしなくても、「上司の悪口」は聞くことはあった。  今はコロナ禍で難しくなったけれど、少し前まで、オフィス街の居酒屋に行けば、そんな言葉は、聞かない時の方が少ないような印象まである。  世の中には、「嫌な上司」か「ダメな上司」しかいないのかもしれない、とまで思うことがある。  こう

「本当に困っている人」という言葉を、そんなに簡単に、使ってもいいのだろうか。

 「本当に困っている人」は、日常的に使うには普通の言葉だと思う。  だけど、特にここ15年ほど、支援の現場で使われると、独特の意味合いを帯び、それは、個人的には、そんなに簡単に使っていい言葉のようには思えなくなっている。 介護の現場  個人的なことだけど、仕事もやめ、介護に専念し、介護が終わった後は、生活自体ができなくなるのではないか、という不安がずっとあった頃に、「本当に困っている人」という言葉を聞いた気がする。  介護保険は2000年から運営されていて、その頃から介護