マガジンのカバー画像

自由律

14
定型の音数や季語にこだわらず自分のリズムで詠む俳句。毎週火曜日更新。
運営しているクリエイター

#自由律

自由律 #14

自由律 #14

児童館なら一週間持たない

振り返って走れたら

いつだって心を動かすのは雨

終わりかけのグラドルが如く多趣味

裸で無線イヤホン

賭けが外れ手にはリンス

トンネルに入り「夜になっちゃった」
トンネルを抜け「朝になった おはよー」

ぬいぐるみのクマ
クマのぬいぐるみ

自由律 #12

自由律 #12

小さい大は小なのか

褒めていいるが名前を間違えている

死闘の決着を検索して知る

序文で篩にかけてきている

変わらないための必要な変化

十二月三十一日。

大晦日。

昨日から今朝にかけて地元の忘年会に参加。中学校の同級生十人余りと呑んだ。この一年の出来事をつまみに、ひたすらに。

この歳にもなると同級生の中で社会人として働いている人も多い。彼らは割り勘のタイミングで発生する端数を進んで負

もっとみる
自由律 #11

自由律 #11

道路の落書きを一応踏まない

小さい大は小なのか

褒めてはいるが名前を間違えている

死闘の決着を検索で知る

レディースセットを注文できた

行きつけの中華料理屋がある。だけど流石に飽きてきた。行きつけという枠組みに囚われ「行きつけの店がある自分かっこいい」と自己陶酔に陥っていたのだが、冷静に考えてみると、うん、しっかり飽きていた。美味しいことに変わりはないのだが、飽きてしまったら仕方がない。

もっとみる
自由律 #10

自由律 #10

ドリアは好きだがサイズがわからない

童貞をキャラに昇華する22歳

ピンクの光が漏れている

横のままの毛布で妥協

ハンバーガーカフェは長居していいのか

基本一日一食生活。昼にご飯を食べる。よし外食にしようとなったらなるべく行ったことのない店に行くようにしている。特に予定のない日は一日中家にいるため、そんな時には近所にある店を開拓してみる。最寄りのコンビニで買って食べても良いのだが、外食をす

もっとみる
自由律 #08

自由律 #08

音が鳴り皆が向く

PCの排熱が暖房

トイレで自撮りしてる

小分けにしたLINEが来た

フライドポテトが美味しそうと感動する声

階段で声が響いている

家にいる。お腹が空いたので夕食を食べようと思うが、調理するのが面倒だ。
だからコンビニに行こうと思う。コンビニに行って帰って来る時間で食糧庫からパスタを取り出し茹でるところまでできそうなものだが、その面倒よりはコンビニ行くことの面倒の方を取

もっとみる
自由律 #07

自由律 #07

カメラ売り場で覗き見られている

冷たい手で腫れた目を冷やす

100年経てば私も君もいない

資格の本がたくさん捨てられている

大盛りにして一人自爆

最近は一日一食生活をしている。

お金がないと言うのもあるし、時間がないと言うのもあるし、食欲がないと言うのもある。ないことに溢れている。ないと言うことばかりがある生活だ。

社会に当たり前に受け入れられている朝昼晩と三食取る習慣。日本で広まり

もっとみる
自由律 #06

自由律 #06

夜の下り坂立ち漕ぎで風を浴びる

ちょっとだけ写り込むパソコン

散らかった出窓が見える

カウントダウンがずれている

多分この車両で一番年収が低い

画面上部に並ぶ丸いアイコン。その中の一つをタップすると15秒以内の映像「ストーリー」が表示される。それは次々と自動的に移り変わって行き、知り合いからアーティストへ、はたまたアーティストから知り合いへと言った具合にユーザーが同レベルで扱われる。有名

もっとみる