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”GoToトラベルキャンペーン”をおちょくるために英文の例文をつくってみた

  多数の方が既に指摘されているとおり、”Go to travel" は英語としてヘンすぎます。ただでさえ奇妙な和製英語がたくさんあって、英語圏に行った時に脳内翻訳に困るっつーのに。

 「GoToトラベルキャンペーン」一つごときで、日本人の英語がダメになるとは思いません。きっと、もともとのダメが少しダメになるだけ。大差ありませんよ。名称に問題があるとすれば、率先してヘンな英語を使い、費用をかけて広報して日本に広めている張本人が日本の役所であること程度でしょう。なんなんだよ、この愚民政策。

 というわけで、「GoToトラベルキャンペーン」をおちょくりつつ、「go to はこう使うんだよ」という英文を作ってみました。とはいえ、中高で英語超絶落ちこぼれ、中高の学校英語6年分が丸ごと頭に入ってない私の書いた英文です。おかしかったら指摘してくださいませ。

さあ、おちょくるぞ

The Japanese government is going to start "Go To Travel Campaign", but people call it "Go To Campaign". "Go to campaign" means that we should go vote. People seem to know what they are lacking. Also, although they can imagine them going to nice resorts or exciting theme parks, they seem to go to be conscious of the lack unconsciously. How serious they are. Well, the Japanese should be more serious about democracy. Go ahead. Go to campaign! 


一文ずつ解説

英語としておかしくない ”go to" と"go"は太字にしています。

The Japanese government is going to start "Go To Travel Campaign", but people call it "Go To Campaign".

日本政府は「GoToトラベルキャンペーン」を始めようとしてるけど、一般ピープルは「GoToキャンペーン」と呼んでいる。

"Go to campaign" means that we should go vote.

「Go to キャンペーン」が意味しているのは、私たちは投票に行くべきだということ。
(注:"campaign"は、投票や選挙を含む社会的政治的活動全般を意味します)

People seem to know what they are lacking. 

(日本の)人々は、自分たちに欠けているものを知っているように見える。

Also, although they can imagine them going to nice resorts or exciting theme parks, they seem to go to be conscious of the lack unconsciously. How serious they are.

さらに(日本の)人々は、素敵なリゾートやワクワクするテーマパークに行く自分たち自身を思い浮かべられる時にさえ、無意識のうちに自分たちの欠落を意識しようとしているようだ。なんと真面目なんだ。

Well, the Japanese should be more serious about democracy. 

うん、日本人はもっと真面目にならなくちゃね、民主主義に関して。

Go ahead. Go to campaign! 

行けよ。選挙に行けよ!


「GoToトラベルキャンペーン」に呆れすぎて怒れない、しかし

 日本人が社会や政治に関して、まっとうな関心を向け、フェイクニュースを排除し、ムードや感情ではなく知って考えて、選挙のたびに95%が投票するようになると、「GoToトラベルキャンペーン」のようなものが入り込む余地はなくなります。前回の選挙でたまたま勝てても、「またまた業者に中抜させるために兆単位の予算をつけて」というようなことを繰り返していると、次回はどうなるかわかりません。

 私自身は、右か左かには関心があまりありません。しかし、毎度の投票率の低さは危機的だと思います。「政治は雲の上のどこか、自分の知らないところで決まるもの」と諦めてしまうのは、まだ早い。日本には民主主義が一応ありますから。

 というわけで、「GoToトラベルキャンペーン」からスタートして換骨奪胎し、「選挙行けよ!」というメッセージに変えちゃった、というわけでした。

ノンフィクション中心のフリーランスライターです。サポートは、取材・調査費用に充てさせていただきます。