【無料】｜機関長（ロシア人）の日本の床屋デビューの話｜【911文字】

2019年3月10日 21:21

機関長との思い出

※これは私が航海士として乗船していた頃の話です。

ある日、日本の地方港に寄港した際にロシア人の機関長から『床屋に行きたいから俺を案内しろ』と言われました。
ちなみに機関長は、いい感じにハゲてます。

彼のリクエストは
・腕が良い
・とにかく安い
・俺のリクエストを日本語に訳してくれ
でした。

正直、彼のリクエストを訳すの難しいので嫌だなーって思いました。
なぜなら機関長は、いい感じにハゲてるからです。
そもそも髪の毛の量が、あれなのです。

とりあえず、適当にGoogle検索した結果、良く言えば老舗・悪く言えばボロい床屋がヒットしました。

色あせたポスターには、バッチリと髪型が決まった外人の姿が。

※これはイメージです。

これが決め手となり、入店することになりました。

彼のリクエストを適当に訳し、自分は店内で待機しながら一部始終を観察することにしました。

ちなみに店員さんは彼の要望に対して、私に任せなさいと言わんばかりに何度も頷いてました。

何度も言いますが、私の通訳は適当なので100%は伝わるはずがありません。フィーリングで感じ取る力があるので、ベテランって凄いですよね。

あらかた髪を切り終えたところで、シャンプー開始。
座席の前に洗面台があるので、お辞儀スタイルでやるのかな？って思ってたら、まさかの座らせた状態でシャンプーをつけ洗い始めました！

そのスタイルは初めてだったので、私はびっくりしました。しかしロシア人機関長は平然としてました。

一部始終見ていたんですが、洗い方が凄く強め！
髪抜けちゃいそう！

何度も言いますが、機関長は、いい感じにハゲてます。