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32. conclude 〈clud, clos:閉じる〉

第32講の〈見出し語〉は conclude です。
お店の★「オープン(open:(形)開いている→開店中)、クローズド(closed:(形)閉まっている→閉店中)」のcloseでおなじみの「閉じる」ですが、この変化形で-cludeという語幹を使う英単語も多いですね。これも「閉じる」という意味になります。

☑️記号のルール
1. 発音記号は使わずカタカナ表記をします。アクセントのある部分は太字で表します。
2.★マークは良く使われるカタカナ語、※マークはポイントです。


A. 「語源」で〈見出し語〉を覚える

☑️ conclude = con (=com:完全に)+clud(閉じる)
→議論を完全に閉じる
=(動)コンクード 「結論づける」

▶語源<clud, clos>=「閉じる」

B. 「接頭語」で〈同一語源の単語〉を覚える

① include = in (中に)+clud(閉じる)
中に入れて閉じる
=(動)インクード 「包含する」「含む」
※including~:インクーディング「~を含めて」

② exclude = ex(外に)+clud(閉じる)
外に出して閉じる
=(動)エクスクード「除外する」「締め出す」

➂ enclose = en(in:中に)+clos(閉じる)
→中に入れて封を閉じる/門を閉じる
=(動)エンクローズ「同封する」「囲い込む」
※ビジネス・レターなどでは「~を同封します」を
Please find enclosed ~.=Enclosed is ~. とよく書きます。 

④ disclose = dis(反対)+clos(閉じる)
→「閉じる」の反対=開ける、公開する→(秘密を)暴露する
=(動)ディスクローズ「公開する」「暴露する」

C.「接尾語」で〈派生語〉を覚える

① conclusion =conclude(結論づける)+ion(名詞化:こと)
=(名)コンクルージョン「結論」
※-clude)の名詞化→-sion(ジョン)
※ include → inclusion(名)インクルージョン「包含」「含有」
※exclude → exclusion(名)エクスクルージョン「除外」「排外」

② conclusive =conclude(結論づける)+ive(形容詞化:~ような、的な)
→結論づけるような
=(形)コンクルーシブ「決定的な」
※-clude)の形容詞化→-sive(ブ)
※include → inclusive(形)インクルーシブ「~を含んだ」「包括的な」
※exclude → exclusive(形)エクスクルーシブ「~を除いた」「排他的な」

③ enclosure = en(中に)+clos(閉じる)+ure(名詞化:~すること)
→中に入れて封を閉じる/門を閉じる
=(名)エンクロージャー「同封」・「囲い込み」

※世界史(イギリス史)で16世紀の「第一次エンクロージャー」、18世紀後半からの「第二次エンクロージャー」を「囲い込み運動」と習ったと思います。毛織物業の隆盛により羊毛需要が増えたことで、地主が「羊を中に入れて牧場の門を閉じる」(=第一次囲い込み)とか、資本主義的農業システムの発展により、地主が「小作人を中に入れて農場の門を閉じる」(=第二次囲い込み)という「エンクロージャー=囲い込み」の様子が、encloseの語源を知ると生々しくイメージできるのではないでしょうか。

③ disclosure = disclose(公開する)+ure(名詞化:こと)
=(名)ディスクロージャー「公開」・「開示」
※information disclosure (名)インフォメーション・ディスクロージャー
「情報公開(開示)」

▶️以上、第32講では、13語の見出し語&関連語を確認しました。

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