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【読書日記】「頭がいい人」と思われたい

 タイトルにグッときました。誰しもが「頭がいい人」と思われたいはず。
 どんなHow to本なのかと楽しみに購入して読んでみました。
 今回は、私なりの主観でこの本をご紹介します。



1 本のご紹介

・書 名 頭のいい人が話す前に考えていること
・著 者 安達 裕哉
・出版社 ダイヤモンド社
・出版日 2023年4月18日(初版)


2 この本が伝えたいことを書き出してみる

1.頭が悪くなる瞬間、頭が良くなる時間

 (1)とにかく反応しない
  ・感情的になった人間が死に、冷静な人間は生き残っている
   (映画・アウトレイジを観て)
  ・怒っている時「頭が悪くなる」
   → すぐに口を開かない
   → 相手がどう反応するか、いくつか案を考えて比較検討する
  ・「早い思考」(直感的な感情)と「遅い思考」(論理的な思考)
   → 「遅い思考」が来るまで、”6秒”待ってみる

 (2)頭の良さ
  ・他者が決めるもの = 他者がどう思うかが評価軸
  ・SQ(社会的知性)
   → 他者との関係性において高い知性を発揮する能力
    =他者との思考を読み、他者の信頼を得て、他者を動かす力
  ・相手の欲求から考える
   → 他者とのコミュニケーションの中で、知性を身につける
  ・論理的思考の重要性
   → 立場・価値観の違う他人と考えを共有するため
  ⇨「頭のいい人」と認められると、自分がしたいことが通りやすくなる

 (3)賢く振る舞う
  ・「賢いふり」は、その場しのぎ(人の心を動かさない)
  ・「ちゃんと考えてくれている」人は、人は関係性を築く

 (4)論破をしない
  ・「人と闘うな、課題と闘え」
  ・議論の勝ち負けではなく、その奥にある本質的な課題を見極める
   (相手の話から、その奥にある”想い”を想像して話す)

 (5)話し方では心は動かない
  ・言い方には気を付けるべきだが、うまく話せる必要はない
   (積極的な沈黙)
  ・考えを深める

 (6)知識と知性
  ・賢いふりではなく、知らないふりをする(相手に話をしてもらう)
  ・知識は披露するのではなく、誰かのために使って初めて知性となる

 (7)承認欲求のコントロール
  ・他者の承認欲求を満たす
   → ①自信を持つこと(自尊心)
     ②口ではなく結果で自分自身の有能さを示すこと
  ・人は”親切にされた時”他者を承認したくなる

2 一気に頭のいい人になる思考の深め方

 (1)バカに見える時
   → ①根拠が薄い
     ②言葉の「意味・定義」をよく考えずに使う
     ③成り立ちを知らない
  ・少量の根拠の薄い情報に依存ない
  ・確証バイアスと後知恵バイアスに注意
   (自分に都合のいい情報ばかり収集)と(結果論)

 (2)話を深くするコツ
   →  ①自分の意思と真逆の意見も調べる
      →確証バイアスに意識的になる
     ②統計データを調べる(検索キーワド末尾に[site:.go.jp]など)
      → 数字の根拠を持つ

 (3)言葉に敏感になる
  ・ちゃんと考えてから話す
   → 相手が受け取る言葉の意味を想像し、定義の齟齬がないよう話す
  ・思考の解像度を上げる
   → 定義を掘り下げる

 (4)話す前の理解に時間を使う
  ・整理の作業(違うものを分け、同じものをまとめる)
  ・結論が何かをはっきりさせる
   → 相手が欲しい話を理解して話す
     (相手の”聞くスイッチ”を入れる)

 (5)事実と意見を分ける
  ・脳の遅いシステムを使う(論理的なもの)
  ・主観的な事実より客観的事実(証明が可能な事実)
  → ・事実を求められている時に意思を言わない
    ・意見を事実のように言わない

3 ちゃんと考える前に、ちゃんと聞く

 (1)ちゃんと聞く
  ・「自分の認識できたこと」だけ切り取らない
  ・次に自分が話すことで頭をいっぱいにしない
  ・相手の話を正確に理解しようとする
   → ①肯定も否定もしない・・・相手が気持ち良いように
     ②相手を評価しない・・・態度に出る
     ③意見を安易に言わない・・・期待どおりの返事
     ④話が途切れたら、むしろ沈黙する・・・相手の話出しを待つ
     ⑤自分の好奇心を総動員する
  ⇨この後、相手が何を求めているのかを考える

 (2)アドバイスではなく整理を
  ・整理をしながら聞く技術
   (ゴール確認、考えを聞く、話を整理し意思決定を助ける)

4 話を聞く技術と教わる技術

 (1)話を聞く技術
  ・コミュニケーションをとり、一緒に思考を掘り下げる
  ・質問の前に相手の立場に立って仮説を持っておく(質問の”質”)

 (2)教わる技術
  ・”聞くべき人”を考えてから聞く
  ・質問の仕方
   (一度に一つのことを聞く、目的を知らせる、具体的に聞く、
    今までにやったことを細大漏らさず伝える)

5 最後に言葉にしてインパクトを残す

 (1)コミュニケーションで発生するコスト
  ・言語化するプロセスは、相手側にもコストになる
   → コミュニケーションのコストをどちらが払っているか常に意識
  ・コストを払う側になる

 (2)言語化してアウトプット
  ・再定義してインパクトを残す(〇〇ではなく、✖️✖️である)

 (3)言語化を習慣にする
  → ①ネーミングに、とことんこだわる・・・思考の出発点
    ②安易な表現(スゴいなど)を使わない・・・語彙力を増やす
    ③「読書ノート」「ノウハウメモ」を作る・・・言語化する


3 読んでみて

 改めて、自分がしている作業の意味を確認しました。
 この「読書日記」は、「自分が購入した本を読む」⇨「気になったワードを書き出す」⇨「noteで言語化する」のプロセスで成り立っています。
 このプロセスにより、自分で知識や気づきを得て、それらを言語にしてアウトプットすることで、更なる気づきや学びを得ていると感じています。

 また、この本では「聞く力」と「話す力」の重要性を説いていました。
 地方公務員であれば、その相手は「市民」の時もあれば「庁内の他部署」でもあれば。「上司・先輩・後輩」でもあるわけですが、それぞれで、「この人は頭が良い」と思われるだけで、相手の態度が変わってくるのは明白かと思います。

 後日、現在の私の仕事を少し紹介しようと思いますが、私は市の全体戦略を考えると同時に、各分野の政策調整担当でもあります。
 特に後者の仕事は、自分よりもプロフェッショナルな相手と話をし、課題を見つけ解決に導くわけですが、そのプロセスの根底には「信頼関係」が重要であることを痛感しています。
 過去の失敗は多々あり、たまに夢に出てきて鬱な気持ちになりますが、この本に出会うことで、「そうだよな、やっぱりこの思考は大事だよな」と前向きに思えましたので、今後の仕事姿勢で活かしたいと思っております。

 もし良かったら、皆さんも是非この本で、「頭のいい人」と思われる行動を心がけてみてください。


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