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少女Aの終焉


制服を着ることがコスプレ扱いされるようになってからは世界がモノクロに変わり、ピンクでさえ色褪せて見えた。制服ピューロも制服えっちもせずに終わってしまった“女子高生期間”への未練や執着は人並みではないことなんてわかっていた。

女子高生として息をするだけで嫌な大人たちから性的搾取され続けた。私は絶対に忘れない、電車で横に座ったスーツ姿のおじさんが、手の甲を私の太腿に何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も擦り付けてきたこと。

17歳の私って、特に可愛くなかった。自分の醜さを誤魔化す為に必死に加工する毎日で、本当に大切なものを見失っていたから。私、いつになったら素直になれるのかな、等身大の自分を愛することができるのかな。私のことなんて、私しか愛してあげられないのに、その私ですら自分を嫌いになってしまったら、誰が私を愛してくれるの?加工されて見た目も心も歪み、別人になってしまった私を。

まだ現役のうちにしたいことをいっぱいして、着たいお洋服を着て、楽しいことも沢山しようね♡たとえ世間があなたの可愛いと感じたものを批判したとしても、あなたの持ち合わせたその感性を捨てずに大切にしてね♡
可愛いは絶対に裏切らないから。

校則ギリギリなピンクのマニキュア、ほぼアウトなティント、三折りのスカートって、生死の瀬戸際を彷徨うきもちで超ドクドクした。もう戻れないって合図のキスで、やめにしとけばよかった。

私の右手の薬指で眠る指輪が、愛の象徴へと変換されますように。

何者にもなれないから、あえて何にもならない。それでいいのに、何かでいなくちゃ苦しかったあの3年間は何?学校という小さな社会はまるで異様で、不気味で、おかしい。

全て割り切れることでまた、私もそちら側に近づいてしまったと実感する。

私は、女子高生じゃなくなりました。
じゃあねー


死にたいよ_(⌒(_-ω-)_zzZ

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