不正解。【詩】
思ったように描きなさい
大好きなキミの裸を描いたら怒られた
思ったように書きなさい
人を殺したい理由を書いたら怒られた
思ったようにかいただけなのに
それはまるで間違いかのように
何も正解なんてないはずなのに
私はひとり怒られた
あなたの答えが
私の正解ですか
それならば私はいったい
あなたにとって何ですか
表現の自由とは何ですか
私はあなたを傷つけましたか
先生、私は生きる価値があるのでしょうか
お母さん、私は生まれてきて良かったのでしょうか
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以下の内容におきましては、この詩を書くに至った経緯やその時の思考感情などを書いてます。
詩を読む上で大切なのはあなたがどう感じたか。
なので、詩の経緯や意図など私の事について知らなくてもいい場合は、この内容を読む必要はないです。
さて、そういうわけで
この詩について私の思うところを書こうと思います。
とある学生時代の話です。
課題の1つにあなたの『死生観』について書きなさい。というものがありました。
命に関わる専門職になるための学校です。
ここで自殺や殺人などを肯定的するような内容を書いたらそれはどう評価されるのだろうか。私はふと、そう思いました。
同じグループの子が発表した死生観。内容は覚えてはいませんが、先生の怪訝そうな顔を今でも覚えています。
結局、私は評価や周りを気にして保身のために当たり障りのない内容を書いた気がします。
しかし、そんな事を考えてしまう私が、私の中に潜んでいることは事実で、もし仮にそれが現実の私だったとしたどうなっていたのか。
などと考えていたらこの詩が生まれました。
今でもたまに、ここで無差別殺人したら私はどう見られるんだろうとか、自作自演の放火魔になったら…とか、そんな自分が見え隠れする中で、そんな事は人として考えてはいけない。道徳的に良くない。などと思い、自分の考えを否定する時があります。
思うのは自由なのに、誰かの正解になろうとしている私がいる。
つい、いろんな自分に翻弄されてしまいます。
何が正解とかはないはずなんでしょうけど…
ここまで読んで共感できる人も
世界中探せばどこかにいるのかもしれません。
はたまたとても身近にいるのかも…
私だけじゃないよね、という思いを胸に。
最後まで読んでくださったこと嬉しく思います。
ありがとうございました。
サポートして頂けるとありがたいです(*´꒳`*)