見出し画像

〇〇と僕『す』~スキーと僕~

スキーが好きだ。

ネコがねころんだ。
フトンがふっとんだ。
アルミ缶の上にあるミカン。
限りある時間。
このままじゃいかん。


スキーが好きだ。

僕の育ったのは北海道虻田郡倶知安町。
娯楽も刺激もないけれど最高に豊かな町であることは、以前お話した。
その記事はこちら↓


その倶知安町、なぁんにもない町だが、実はスキーの町として非常に有名なのである。
本当である。
なんたって、駅から歩いて行ける距離にスキー場。
バスに乗ってニセコ方面へ向かえば、世界一の雪質とも言われる国際スキー場がいくつも存在する。
いやいや、それは倶知安町ではなくてニセコ町でしょ?って言う人もいる。
馬鹿を言うんじゃないよ、まったく。
世界中のスキーヤーがその雪質を求めて集まる、『ニセコマウンテンリゾート グラン・ヒラフ』。
その住所は『倶知安町山田』である。
要するに『東京ディズニーランド』状態である。
まぁ良い。
とにかく、倶知安町はスキーの町なのである。


小中学校の体育の授業ではスキーがあり、上手い下手はあれど、全く滑れない人はほとんどいない。
僕が通っていた幼稚園でも、スキーの時間があった。
そして僕はスキーが大好きだった。

小さい頃から父ちゃんに連れられて町営のスキー場へ。
カニ歩き、八の字滑走、ボーゲンと徐々にステップアップ。
小学校低学年の頃には、パラレル、ウェーデルンなんてお茶の子さいさい。
高学年になると、コースの端に勝手にモーグルコースを作り、ジャンプを繰り返していた。

冬休みは、休み期間中使い放題のリフト券を毎年購入。
毎朝バスに乗り『ニセコマウンテンリゾート グラン・ヒラフ』へ。
世界一の雪質に30分で行けちゃうんだから、嗚呼なんて贅沢。
元旦以外は朝から晩までスキー場にいたため、ゴーグルをしている目の周り以外は雪焼けで真っ黒になった。

そんで中学生。
バスケ部に入ったもんだから、冬休みも練習。
小学校の頃は、「風邪をひきましたゆえ。」と試合をさぼってスキーに行ったこともあったが、中学校ではそうもいかない。
授業のスキーが唯一のチャンス。
水を得た魚の如く滑りまくった。
高校でもバスケ部。
もちろん冬休みは練習。
そしてなんと、高校ではスキー授業なし。
最悪。
高校時代は数えるほどしかスキーに行けなかった。
さて、大学生。
同級生がゲレンデで熱い恋物語を奏でている間、僕はと言えば地下のスタジオにこもりにこもって曲作り。
「いい曲を作るためには常軌を逸しなければならん!」
なんて言いながら、断食をしたりアルコールに溺れたりしていたもんだから、スキーに行く機会はなし。


ってことで、高校以来、僕はスキーを滑っていない。
寂しい。
今年こそはと毎年のように思いながら、結局叶っていない。
どうせ滑るなら、やはり地元で滑りたい。
そうなると飛行機に乗って遥々北海道へ行かねばならん。
2連休では足らん。
限りある時間。
このままじゃいかん。


『Sigur Ros / Hoppipolla』を聞きながら
FJALLRAVEN by 3NITY TOKYO 池守

『〇〇と僕』←過去の記事はこちらからお読みいただけます!是非!


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?