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どうやって生まれてどうやって生きて、死ぬのか。

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哲学というハッシュタグを使っていますが、別にショーペンハウアーとかニーチェとかの話をするわけではなくて、私個人が考えている人生についての話をします。 私は精神障害(ASDと二次障…
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#優生思想

「善く生きたい」と「反出生」のあいだ

※筆者の不勉強のためやり方がわからず、Amazonリンクがうまく貼り付けられていません。原著を確認したい方はタイトルで検索してみてください。

6年前の7月26日、相模原のやまゆり園で、重度障がい者を標的にした残忍な殺傷事件が発生した。犯人となり、現在は死刑判決が確定した植松聖死刑囚。彼の裁判を傍聴した雨宮処凛さんが著した『相模原事件・裁判傍聴記 「役に立ちたい」と「障害者ヘイト」のあいだ』を私は

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優生思想について考えていること。

2016年7月26日に発生した相模原市の津久井やまゆり園における障害者大量殺傷事件はもうすぐ5年という区切りを迎えようとしている。区切り、といってもそれはあくまで暦の上での区切りであり、おそらく遺族をはじめとする関係者や、障害者福祉に携わる人たちにとっては終わりのないたたかいの途中だろう。

私は事件当時大学院生で、この事件を他人事と思えず戦慄していた。それはなぜかといえば、私自身に精神障害がある

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反出生主義の話。

注意事項
反出生主義に共感するものの反出生主義ではない、子どもを持つ予定がある人間が書いた記事です。不快になる可能性がある方は読むのをお控えください。

二つ目のnoteの記事に何を書くか迷った末に、結構重いテーマを選択することにした。
私はちゃんと調べてはいないのだがおそらく生まれつきセロトニンが少ないか、受容体が少ないあるいは機能しにくいか、そういう体質だ。それで、幼い頃から常に不安感でいっぱ

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