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裁判所への信頼度(ゼロです)

手術してから初めての生理がきたので、
お腹が痛いのも、出血も、
もうどちらが原因なのか分からない状態になっていた。

幸い、そこまでひどい状態ではなかったが、
これに加えて季節の変わり目の為か、
ここ数日、どうにもこうにもだるくて眠たくて仕方がなかった。



さて、5月に離婚が決定してから、それを証明する書類(decreeと言うのだそうだ)が届くのを待っていた。弁護士の見立てでは2週間ぐらいであったが、配達に来た時に私が外出していたため、6月の始めに私の手元には到着した。

その時は入院前でバタバタしていたので、すぐに開けてみることはしなかった。しかし、退院してからも、クローゼットにしまっておいたのは知っているのだが、結構な期間それを開けてみようとはしなかった。

離婚が決まっている事は知っているが、この中身がどのように書かれているのか、それを目の当たりにするのが怖かったのだ。

私が希望していた事と違っていたらどうしよう。
親権についてはどう書いてあるんだろう。
全然違っていたら、また、あの裁判所に行かないといけないのだろうか。



それでも6月下旬に差し掛かった頃に、体調も回復してきたし、意を決してこの書類を読んでみることにした。なぜ体調も重要なのかと言うと、ショックに耐えるには体力が必要だからだ。(相変わらず、インドの裁判所が何かをやらかす前提で考えている。)

ドキドキしながら、既にボロボロになっている封筒を開ける。

最初に、申し立て内容の概要が書いてある。(申立人:XX、相手方:XX、XXについて、日付、など)その後、申し立ての内容を簡潔に記載してあり、
重要な出来事についての記録(例えば、XXXX年VV月DD日は相手方の申し立てが通らず、出頭とは認められなかった、など)、その後、何を根拠に、どのような判決結果としたのか、などを記載している。

しかし、この申し立てでは2019年5月22日には既にexparte(相手方が回答、出頭しないため、申立内容を基に判決を出すこと)に進めることが決定していたのに、決着がついたのは2022年5月だ。

なんでこんなに時間かかるよ???


そしてもう一つ気になっているのは、子供たちの親権について一切記載が無い事である。

2つ提出していた養育費の申立書は、時間の経過とともに、息子は未成年ではなくなり、娘が元夫と住むようになったため取り下げた。

確かに判事には「せめて離婚だけでも許可してください」とは言ったが、子供がいる夫婦の離婚において、離婚と親権は切っても切れない事なのではないのか?と思う。

インドと日本で「親権」の概念が違うため、例えこのdecreeに記載があっても、日本で弁護士に相談してから手続きをしようと思っていたが、一切記載が無いのもおかしいと思う。

インドでは、離婚した場合、親権は片親が持つ事になるが、
日本では(場合により)親権を持たない親が「監護権」を持つ事ができる、
一緒に住んでいない方が養育費を支払う、
など細かい点が違うためこれらを協議の上決定していかないといけない。

弁護士に聞くと「元夫と話し合って決めて、日本で手続きをする必要がある」と言う。

私もそのつもりであったからいいのだが、どうもインドの裁判所が忘れただけな様な気がしてならない。そうだとすると、司法を担う政府機関のなんと適当な事よ。。。

ついでに言うと、子供たちが持っているインドのビザPIOも正式名称が間違っていた。「People of Indian Original」ではなく、 「Person of Indian origin」だ。

もう全然ちゃんと機能していない。

ちなみに、このdecreeは5セット作成して送ってもらったが、1セットが本来は192ルピーである。が、この書類の為に支払った金額は2,000ルピーである。係員への心づけだ。(事前に聞いているので、私も知っていてこの金額を払っている)

腐ってるな。と思う。

多少の不満はあるが、インドの裁判所に行っても、再び気の遠くなる様な時間と労力がかかり、望む結果が得られないのだろうと簡単に予想できる。

とにかく、インド側でやるべき手続きは済んだので、ここからは元夫との話し合いと、日本での手続きが必要になって来る。

周りに同じようなケースが無いので、参考にできる情報や人がいなくて中々に大変だが、自分の幸せ、子供たちの幸せの為にももう少しがんばろう。


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