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一歩前進、二歩・・三歩後退

離婚について前回は宣誓供述書を提出するところまで書いた。

この時は10月19日で、インド最大のお祭り、diwaliが迫っていたため(今年は11月第一週であった)、約2週間サイクルで裁判所に来ていたのだが、少し間が空いて3週間後の11月8日となった。

次の11月8日も、毎度の事であるが「今日が最後だ・・・」と緊張しながら待っていた。今年、何回「今日が最後だ」って緊張して、結果違ってたろうか(笑) 9月から動き始めた引っ越しもなんとかなりそうなので、裁判所から遠くなる前に離婚も11月中に決着つけたい。

10時半ぐらいになって、いつもの様に出席のサインをして、弁護士に言われたので外で待つ。しかし、今日はなんかいつもより人が多い。密だよ。

10分ぐらいして弁護士が出てきたので、私は中に行くべきかと思い聞いてみると、「いや、違う。ついて来て。」というので、後をついていく。エレベーターで地上階におりて、どんどん裁判所の建物から離れていく。どうやら弁護士の部屋に向かっているようだ。今日は出席の署名以外、まだ何もしていない。今日はFinal Argumentの予定なので、私はなぜ裁判所から離れていくのかがよく理解できなかったが、ずんずん歩いていく弁護士が無言なので、とりあえずついていくことにした。

部屋に着くと、珍しくもう一人部屋の中にいた。掃除やお手伝いの男の人ではなく、Yシャツとパンツという服装なので弁護士らしい。すると私の弁護士は「私の兄。彼も弁護士」と紹介してくれた。と、ここで初めて「今日は判事が忙しいから対応できないって、次は21日。」と教えてくれた。

なに、それ・・・・。

毎回、次の日程を決めて裁判所でのその日の手続きを終えているのだから、今日は私の案件を処理する日だ。もちろん私一人ではなく、他の案件もあるけど、「今日この処理をするから」とスケジュールを事前に組んでいるのに、当日になってみたら「あ、結構忙しかった。今日ムリ。ごめんね(てへぺろ)」的な感じなのは、本当に本当に辞めて欲しい。こっちはわざわざ有給取って来てるってのに、なんなの。スケジュールの組み方をもう一度、基礎から学んで来い。

しかも、よくよく聞いてみると21日は、11月21日の事ではない、12月21日だ

え、ちょっと待って。ありえない。

12月下旬ともなれば、年末も近いし、インドだってクリスマスを祝うので(クリスチャンはもちろんだが、他の人たちも日本と同様、楽しむことに特にこだわりなしだ、笑)、なんかまた当日になって「あ、ムリ」って言われそうで今から頭が痛い。嫌な予感はするものの、当日裁判所に来ないと、どうなるか(実際に手続きが処理されるのかどうかが)分からないので、私には粛々と決められた日に裁判所に来るしか選択肢はない。

もう引っ越しする手続きを進めてしまっているので、12月は新しい部屋から裁判所に来ないといけない。遠いのに・・・・。(車で2時間近くかかる)

この小さい弁護士の部屋で、いくら私が嘆いても、憤っても、もう変更されてしまったものは変えられない。暖簾に腕押しとはこのことか。弁護士が激甘のミルクコーヒーをおごってくれたので、今日はもうあきらめてそれを飲む。歯が痛くなりそうなぐらいの甘さで、いつもは飲まないのだが、今回はその甘さがじんわりとしみる。

今回は弁護士に請求されなかったのが、せめてもの幸いか。(一回5,000ルピー)

前の裏切り者弁護士が音信不通になった夏からずっと、決着をつけるべくがんばってきたので(少なくとも自分は)、この中途半端な状態を終わりにして、新しいスタートを切りたい。今年中に決着はつくのだろうか・・・・。

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