なにもしない日
朝起きたら、雨だった、
そういえば、明け方にカミナリがなっていたのを思い出す。
昨日の金曜日の夜から、インドは週末のロックダウンが始まった。
と言っても対象はデリーのみで、隣の州に住んでいる私には適用されないらしい。
それでも状況が悪化しているのは確かなので、必要じゃないのであれば外出は避けようと思う。
なので、今日は「何もしない日」にする事にした。
今週は仕事はじめで立ち上がりはゆっくりだったのだが、木曜日、金曜日と会議が朝の6時半からあって、その上、緊急の対応が必要な件も発生し、金曜日の夜に仕事を終えた後は「おおお終わった!」という感じであった。
今日から3連休なのでリチャージしよう。(日本の祝日はお休みなのです。)
朝はいつもよりゆっくり起きて、コーヒーを飲む。
昨日は掃除する暇もなかったので、掃除してゴミ出しをして、シャワーを浴
びてから、昼ご飯(お腹が空いてなかったので朝は抜いた)。
うっかりしてたけど雨で洗濯物は濡れてしまっていたので、慌てて取り込む。おおお、もう一回洗濯だ。。。
その後は、途中になっていた本の続きを読んだ。
The Midnight Libraryと言う本で、知らない作者だったががジャケ買いしてみた。
ストーリーは主人公のNoraが人生に絶望して、自殺を決意するところから始まる。
仕事もプライベートもうまくいかなくてNoraは絶望していた。その上、飼っていた猫のVoltsが車にひかれて死んでしまったことが引き金で、自殺を試みる。
しかし、気が付くと「The Midnight Library」という場所に来てしまっていた。そこには、学校の司書でもあったMrs.Elmがなぜかいて、ここは生と死のはざまである、と教えてくれた。その図書館にはNoraの「違う決断をした場合の人生」が本として保管されており、好きな人生を選んで生きてみることができるらしい。
Noraはどの人生を選ぶのか?
よくある話でもあるが、永遠のテーマでもある、「あの時XXしていなかったら・・・・?」
誰もが一度は考えることがあると思うし、今は「これがベストなんだ」と思っている私でも、時々は考える。
ストーリーはさておき、この本の中で印象に残った言葉がいくつかある。
Never underestimate the big importance of small things.
(小さな出来事に隠された大きな重要性を見くびってはいけない。)
The Midnight Libraryで、どの人生を生きてみたいか、Mrs.ElmがNoraに聞いた時に言った言葉です。Noraは「どんな選択をしたか?」「どんな後悔をしているか?」を考えます。なんでもない様に見える出来事であっても、後にそれが大きな違いを生んだりするかもしれない、重要な出来事を軽視してはいけない、という事ですね。
You should remember that a pawn is the most magical piece of all.
(チェスのポーンは、最も素晴らしい駒であることを忘れてはいけない。)
物語の中で、Mrs.ElmとNoraはチェスをしながら、どの人生を生きたいのかを話し合うのですが、その時のMrs.Elmの言葉。
上の言葉と似ていますが、見かけに騙されてはいけない、真意を見抜きなさい、また、あきらめなければ未来は変わる(可能性がある)、と言ってます。
またこの時に「The game is never over until it is over.(ゲームは終了するまで終わりじゃない。)」とも言っていますが、スラムダンクでもおなじみの「諦めたらそこで試合終了だよ。」ですね。
Want is an interesting word. It means lack.
(欲しい(want)と言うのはとても興味深い言葉で、「欠落/足りていない」ことを表す。)
言われてみればその通り。何かが今ここにないから「欲しい」と言うのですね。
Don't you dare to give up!
(あきらめたら承知しないわよ!)
いくつも人生を生きてみても、納得のいく人生がみつからず、あきらめかけたNoraにMrs.Elmがかける言葉です。読んでいてじ~んと来てしまいました。
ストーリーの結末は予想できそうな気もしますが、気になる方はぜひ読んでみてください。
私はまだ数時間残っている「なにもしない日」をエンジョイします(*´ω`)
この記事が参加している募集
サポートいただけた場合は、「子供が売られない世界をつくる」を掲げてインドでも活動をしている、かものはしプロジェクトに寄付します。