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一歩前進、二歩後退?

引っ越しで忙しかったので、離婚手続きの話は、ちょっと脇にやってしまってました。

前回は色々悩んだ末に、やっと娘の親権をどうするか決心し、いざ調停に臨んだのに、行ってみたら裁判所が休みだった、という悲しいお話でした。

9月6日:息子の友人が証言してくれることになったが、大学の試験があるため、試験終了後の日程に延期。日程調整のみ。
9月20日:息子の友人に証言を依頼し、土壇場でお断りされる。
(この間、弁護士が判事と裏で会話)
10月5日:もう一度、詳細な宣誓供述を出すための申込書を提出。
(この間、弁護士と宣誓供述書の準備)
10月11日:休廷であることが、当日判明。

裁判所にはNotice boardがあり、その日に予定されている案件の一覧が掲示してある。前回のお休みの際は、その右端に、手書きで次の日程が書いてあった。次は10月19日だ。火曜日は大事な会議があるから避けて欲しいのに、こうやって勝手に休まれた上に、勝手に日付も決定されるので、迷惑極まりない。

しかし、前回は結果としてお休みでよかったのかもしれない。弁護士が言うには「宣誓供述書はほぼ完了していた。」と言っていたので、休みじゃなかったら当日に間に合わなかったんじゃないかと思う。お金払ってるんだからちゃんとやっとけよ。。。

そして迎えた10月19日。

毎回、毎回、「今日で終わりになりそう。終わったら後処理はあれと、これと。。。」と緊張でいっぱいになりながら裁判所に向かう。

前夜、弁護士が送ってきた宣誓供述書を見て、一通り私が提示した情報を基に記載されていることは理解できたので、この点は弁護士を評価したいし、(事実とは若干の乖離があるけど)この様に記載しなければならなかったのだ、という事を理解した。

ただ、一部の詳細が微妙に違うのでこれらについては修正を依頼する様に返信をしておいたが、当日の朝に念を押しておかねばいけない。

裁判所の前で待っていると、弁護士から連絡が来て、下のオフィスの方に来て欲しいとの事。宣誓供述書を印刷して(2セット分作る)、サインしてからじゃないと提出できないからだ。下に行って弁護士に会い、修正の対応をしてくれたかを聞くと、「必要ない」と言う。なぜかと聞くと、この表現じゃないと、離婚させてくれないからだそうだ。

弁護士は個人的に離婚に相当する理由があると理解してくれてはいるが、法律上、裁判所と判事にアピールする必要があり、そのためにはこの表現をする必要がある、との事だった。どうやらインドでは未だに「酒を飲んだくれて、暴力をふるう夫」じゃないと離婚に相当するとは考えてもらえないらしい。昭和だ。それ以外の方法であっても、いくらでも夫婦間で(身体的、精神的、経済的、性的に)危害を加えることは可能だし、古典的な飲んだくれ夫と同じぐらい、いや、それ以上に苦痛なこともあるのに。

書類を準備して、先に私が裁判所に戻り、待っていたが、気づかないうちに、弁護士はもう裁判所の中に入っていた。ドアからちらりと見ると、部屋の隅で、お爺さんと机を挟んで座り、申立書を最初から確認していた。

「一緒にいた方がいいか?」と聞くと、外で待ってるように言われたので、素直に待つ。しばらくして呼ばれたので中に入ると、申立書の目次らしきものが一番上につけられ、2セットできている。最初の数ページに私の署名と日付をする様に言われた。なんだか分からないけど、このお爺さんに500ルピー払って準備完了だ。

この書類のセットを提出して、次の日を決めて、今日は終わり。

終わり???

え、今日で離婚手続きが終わりって言わなかった?

本日は、「この宣誓供述書を提出する日」だそうだ。。。。次回は「Final argument」との事。これも何回も「次はFinal argument」って聞いた気がするけど。もう何度目か確認するのもうんざりしてきた。

今日は宣誓供述書を無事提出できたので、弁護士は誇らし気だ。

この日は10月下旬だったが、11月の最初の週にはdiwaliというインド最大のお祭りがあるため、お役所である裁判所ももちろんお休みだ。そのため、dliwaliが終わったすぐ次の月曜日に日程が決められた。

後もう少し。後もう少しで決着がつく。

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