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【はなさき絵本】本の世界への橋渡し

はじめに
絵本に明確な「対象年齢」はないと思いますが、子ども達の心の発達に寄り添って選書をすることは可能です。

「今」子ども達の見えている世界に寄り添う絵本達。
そんな絵本達を紹介していきます。

勿論、子ども達の成長発達は個々で全く違います。
歩く時期も言葉を発する時期も一人一人違う。
持って生まれた気質や性格、きょうだい構成などの環境も大なり小なり影響してくるでしょう。
ですので、こうして紹介していく絵本達はあくまでもひとつの目安として、それぞれの子ども達の心に寄り添いながら、行きつ戻りつで絵本を楽しんで欲しいと思います。

はなさき絵本
これまでは常に自己中心的であった存在ですが、少しずつ自己中心性から脱してきます。
論理的思考が身に付き、他者の視点でものを見ることができるようになってきます。
社会性が少しずつ身につくと同時に、他者と比べて劣等感を抱きやすい時期にもなります。
世界が一段と広がる時期に、物語を通して様々な視点を感じていきたいですね。

  • 生き抜く知恵や力
    狭いコミュニティだけでなく、子どもの世界もどんどん広がっていきます。大人が知らない世界も増えていく時期にこそ、生き抜く為の知恵を身に付けていってほしい。
    昔話を筆頭に、そうした知恵は物語の中に散りばめられています。
    今すぐ何かの成果に結びつくわけではなくとも、心の根底にしっかりと根付いていて欲しいもの。
    これからの時代を自分の力で生き抜き、困難を乗り越えていく為にも大切なものでもあると思います。

  • テーマの多様性
    客観的に物事を見ることができる様になると、これまで以上に様々なテーマで物語を楽しめるようにもなります。
    今生きている社会のこと、世界のこと、歴史や文化...色々な切り口で、興味のある世界を広げていって欲しいです。

  • 読み物への架け橋
    この頃から、もしかしたら1人で絵本や本を読む子も出てくるかもしれません。
    文字が読める様になり、1人で読書を始めたら、読み聞かせは卒業...なんてことはありません。
    子どもが望むまで、環境が許すまで、是非読み聞かせは続けて欲しいと思います。
    読み聞かせと読書は、似て異なるもの。
    いつかは本の世界へ1人で旅に出る子ども達ですが、許されるまでは、その架け橋として、親子で絵本を楽しんで下さい。

この時期になると、物理的に絵本の読み聞かせの時間を取ることが難しくなるかもしれません。
出会って欲しい物語はあったとしても、それ以外の興味関心が広がり、なかなか手に取ってもらえないことも。
自分で好んで絵本や本を選ぶこともあると思います。
子ども達の個性や好みがより顕著に現れる様になると、いくら大人が良いと思ったものであっても、手が伸びにくくなるのも現実です。
一緒に読めたらラッキー。気に入ってくれたらよりラッキー。それくらいの楽な気持ちで、子どもの選書に向き合ってあげて欲しいと思います。


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