おうち御飯な料理コミック(漫画原作&編集)
古くは『美味しんぼ』や『クッキングパパ』、最近では小説→コミカライズ→ドラマの黄金コースを辿った『侠飯~おとこめし~』――漫画界という夜空に燦然と輝く料理漫画の巨星たち。そんな大それた道を歩めなくとも、いつか料理が登場する作品に挑戦したいと思っていました。そして、この度その野望がやっと実現した次第です。
コロナ下の在宅時間を狙い撃ち、『贅沢おうち御飯』!!
<あらすじ> 「ママは”ふりん”で”かけおち”」…!? 妻の突然の家出で置き去りにされた主人公・守は、戸惑いながら娘・ももの育児に奔走する毎日。そんなある日、お隣に引っ越してきたのは、料理好きのイケオジ2人組で――。
今回は裏話を交えつつ、本作の魅力をご紹介させていただきます。
1.漫画家さんのご紹介
<まさきりょう> 漫画家・イラストレーター。やさしく柔らかい絵柄が特徴。オリジナル漫画はもちろん、実用書から児童書まで幅広く制作を行っている。『低糖質ごはん 人気レシピ50 マンガでわかるゆるくてもやせる!』(池田書店)、『まんがで読む 星座と神話』(学研プラス)など。オリジナルコミックエッセイ『おなかま!息子と夫がやけにゆるい。』1&2巻も電子書籍サイトにて好評配信中!
Twitter→https://twitter.com/ryo_saicolo
とにかくまさきさんの絵の、キュート&ヤミー感はもはや人知を超えてます。しかも。見てください、この女児。
かわいい、かわいすぎる。新手の兵器かってくらい、かわいいのです。つまり
かわいいキャラ × 絶品料理イラスト = 最強の料理コミック爆誕
という公式に疑う余地はなく、今回、料理漫画の企画を上げる際、まず最初に決めたのが「漫画はまさきさんにお願いする」ということでした。この選択に後々どれほど救われたか…本当にありがとうございました!
2.キャラクター紹介
ではでは、次に本作に登場するキャラのご紹介です。
■粟畑 守(あわはた・まもる) 36歳、男性。ある日、妻が出ていってしまい、戸惑いながらも一人娘のももと暮らしている。
子育てに理解がある+比較的定時で終わりやすい職場であること、ちょうど別件でインタビューした直後だったことから、仕事は最終的に理学療法士さんとなりました。
■粟畑 もも(あわはた・もも)5歳になる保育園児。人懐っこい性格だが、つらいことを口に出せず、ストレスを溜め込みやすい面も。
しつこいようですが、まさきさんの描く子どもさんって、どうしてこんなにかわいいのでしょうか…。顔も行動も表情も、全部、全部かわいい。かわいすぎるので、次項で改めてご紹介します!
■椚田 米助(くぬぎだ・よねすけ)&柊 実忠(ひいらぎ・さねただ) ももちゃんの次に人気の高い、イケオジコンビ。椚田さんは元編集者、柊さんは元銀行員の設定です。
それぞれいろんな状況があるのは承知の上で、それでもできれば、自分が自分であることを隠さずに生きられる世の中になれればとの願いから登場が決まったキャラです。自分を閉じ込めるのはとても苦しいです。
■粟畑 花梨(あわはた・かりん) 守の姉、ももちゃんの伯母さん。ちょっと内にこもりがちな守に比べて、ちゃきちゃき元気なタイプ。
しかしこの姉ちゃん、何かヒミツがあるようで…?
■粟畑 杏奈(あわはた・あんな)守の妻であり、ももちゃんのお母さん。ある日、守とももを置いて姿を消してしまった。その姿は2話目以降でご確認ください…!
ちなみに名字は木や草を、女性陣の名前はフルーツをヒントに名付けています。
3.推しもも!!
公開後、多くのコメントをいただきましたが、特に多かったのが「ももちゃんかわいい!」というご意見でした。登場シーンすべてに悶ますが、ここでは1話の中から苦渋の抜粋でご紹介します。
■手つなぎももちゃん 最初はお父さんの後ろにちょっと隠れていて、顔を出し「えへへ」と笑いつつも、両手でお父さんの手をぎゅうと握っている感じ。あーもうかわいい。あーもうかわいい。
■撮影ももちゃん 小さなコマなんですが、この目の感じとピースが最高♡コレクションしたくなるのも納得です。こんなにかわいい姿、一秒も逃したくないです!
■大人の事情に巻き込まれももちゃん 子どもの頃の、「詳しくはわからないけど、大人の間でなんだか変なことが起きているらしい」っていう感覚は誰しも覚えがあるのではないでしょうか?この眼差し…さすがとしか言いようがありません。
最後に、ももちゃん推しというよりも、まさきさんの凄さ推しなんですが、下記をご紹介できれば。
こちらは1話の最後、お父さんに話を逸らされたももちゃんが、ストレスから人形の髪を抜いてしまうという悲しいシーンです。
実はこのシーン、いろいろあって、後でシナリオを書き足した部分だったのですが…注目していただきたいのは、ももちゃんが寝ている大ゴマ。
これ何気なく見えるかもしれませんが、天地を逆転させて描いてあります。これにより、ももちゃんの抱える不安が視覚的にダイレクトに伝わるわけです。
このコマを見たときに、普段、明るく優しいお話を手掛けていらっしゃるので申し訳ないと思うと同時に、構図で心情を描けるまさきさんの凄さに心から感服しました。また絵もすごくいい。
ということで、まさきさん!マジですごいです!!
4.レシピと表紙
現在公開中の7話では、スープからデザートまで、おうちでつくれるフルコース6品が紹介されています。こちらのレシピを考えてくださったのは、柏原光太郎さん(Twitter→https://twitter.com/kassie0328)。
豪華だけど手軽なレシピの数々、ありがとうございました!!
そして表紙は『蟲~江戸川乱歩「蟲」より~』に引き続き、宮下裕一さん(HP→https://imagecabinet.jp/ Twitter:https://twitter.com/imgcab)にご担当いただきました。
さすがさすがのクオリティ。いつもありがとうございます!!
5.さいごに
このシナリオを書いていたとき、ずっと聞いていたのはなぜだかフジファブリックの『若者のすべて』でした。
ちゃんと聞いたことなかったんですが、すごくいい曲ですね。本作のラストシーン周りは、個人的にちょっとこの曲に影響受けたりしまして、よければそんなところも楽しんでいただければと思っています。
『贅沢おうち御飯』は、めちゃコミックさんにて4話無料で絶賛公開中。現在7話まで公開されていますが、続きも気になるところ。ぜひ応援よろしくお願いいたします!
※サイトだと有料部分が月額ですが…300円で登録すればコメントをつけるだけでポイントが入り、新作漫画にも使えます。アプリだとポイント購入で気軽にご覧いただける模様です!
App Store:https://apple.co/3762rIG
Google Play:https://bit.ly/3d5rVsc
※おまけ
ももちゃんの名前の由来は、松谷みよ子さんの名作からでした。
って、調べたらいまの文庫の表紙!酒井駒子さんじゃないですか!!しかもあとがきが角田光代さん…!
名作をこれ以上名作にしてどうしようというのでしょうか。こりゃ買わなきゃ。
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