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お店の開店を考えておられる方へ

オープン日にピークを迎える悲劇

三宮一貫楼も現経営者の代で3代目になります。
当代になってからもお店を数軒開店させてます。

そこで心掛けていることは、

ゆっくり立ち上がる


どういうことか?
それを説明する前に先代(うちの両親)がどんな様式でお店を開けていたかを記述する必要があります。

うちの先代はなんせロケットスタートが大好き。開店の際はチラシを折り込み広告で何千枚と入れ、時にはチンドン屋を雇って地域にオープン告知をし、必ずドぎつい開店記念セールを行いました。(全品半額など)

それをしたらどうなるか?
開店初日からお店は長蛇の列、なりやまない注文の電話!アイドルタイムも間断なく訪れるお客様の群れ。。。

とある商業施設(全国にチェーン展開してるスーパー)では、開店初日フード部門の(坪単価)史上最高売上と表彰されたことまであります。

字面だけ見ると、ええこと尽くめのような気がしますが、全然ええことではありません。

オペレーションが定まっていない中で発生するトラブルの数が尋常ではないし、鳴りやまない電話に余裕なく対応してしまいお客様を怒らせる。オープンセールが終わって平常営業になると潮が引くように来ないお客様たち。

それだけならまだマシで、オープンと平常時がギャップが凄まじく、
在庫管理がままならない状況(仕込み品が腐ったり)で心を病むスタッフが出たりしました。

そういう経験を踏まえ、ここ数年はお店を出店する時、事前告知は出来るだけしない。開店時の在庫はかなり抑えめ。それがなくなれば営業終了を徹底しています。

開店ロケットスタートをして今もって営業をしているのは、三宮一貫楼本店だけです。

それ以外はオープン時に記録した最高売上を更新できないまま、ひっそりと閉店という憂き目にあっております。

逆に現在残っている店舗は着実に力を付けて、業績がきれいな右肩上がりを描いてくれています。

これから開店を考えている飲食店経営者さんも出来るだけゆっくり立ち上がられることをお勧めします。

でも、それを可能にするためには開店資金だけの計算ではなく、2,3か月分の自身の生活費まで計算しておくことが必要ですね。(欲を言えば半年分)

以上参考になれば嬉しいです。



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