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怒りの原因:理想に対する裏切り行為

イライラというか、他人に対する怒りを伴ったストレス……有名人や政治家や公務員や著名な『先生様』に対して、無関係な人が時折見せる ある種 異常な怒りについて。

「文句を言いたいんだな」という心理は理解できるが、共感はしない。自分がイライラに巻き込まれないためには、そういう人たちを下に見ることで自分の精神の安定を図る方が得策。

人々が声を荒らげて騒ぐ原因のひとつは無意識に形成した『勝手な期待』を裏切られたからだ。それは世間の常識という個人の集まりが作った固定観念の押し付けによってできた理想のイメージ「あるべき姿」、それを裏切った罪に対する罰。その人が実際そもそもどういう人物なのかなんて関係ない。

「生徒会長は容姿端麗で学業優秀、他の生徒の規範であるべき」だとしても、生徒会長だって鼻クソほじるし、時には違反もするだろう。それなのに、その瞬間「あるまじきことだ」「裏切られた」と糾弾が始まる。“立派な人”はその理想からズレてはいけない。アイドルにトイレは不要だ。

芸能人の不倫騒動や公務員がプライベートでなんかやってたとか、それ自体は良くないことだが、他の人だってやっているのに何故彼らはそこまで追求されなくてはならないのだろうか……社会的影響が大きいとか、国民の代表だとか、そういう理屈はわかるが……そんなことにリソース割いてもしょうがない。それはそれ。別に彼らは「身の潔白」を条件に今の立場を許されたワケではない。(決して褒められたことではないが)「そういう人もいるよね」とさらりと流した方がいい。

そもそも、そんなことは私に関係ない。ジュリーがドタキャンしたってチケットが取れなかった私はどちらにせよ会えなかったのだから。

報道に関して、そういう人たちの肩書や職業を変にピックアップする必要はない。警察官だって違反することはあるだろうし、どうしようもない教師もいる(反対に本当に素晴らしい警察官や教師もいる)。直接的な関係をもっていない私やあなたに彼らを処分する権利はないし、批判したところで得はしない。

興味をひくためだろうが「男性会社員」とか「業界関係者」とか、そういうふわっとした表現でいい。「外国人労働者」と報道することで全外国人労働者のイメージをわざわざ下げる必要はない。正義と平和の為のジャーナリストはそういう無駄な影響も考えるべきだ。

政治家先生たちに対する怒りは、その責任と自分たちへの影響を考えると理解はできるが、「どうせ政治家は裏では悪い事してるんでしょ」と思っているのなら、ニュースになった際は「やっぱりね」で終わらせよう。多大な財産と権力を持っておきながら、本当にすべての生活を国民の為に捧げていると思っていたら、私はあなたが心配だ。

責任の追及をしたり、処罰を決めるのはあなたじゃない。任せよう。気に入らなければ、立候補してそういう立場になろう。しかるべき方法で意見を出そう。どうやってやればいいのかわからんけど。

そもそも彼らは完璧じゃない。自分と同じ人間だ。失敗だってするし、欠点もある。お金は欲しいし、マウンティングしたい愚かな人類のひとりに過ぎない。押し付けられた勝手な理想像を守る義務はないし、そんなことをやってくれる立派な人であるはずがない。そんな人間に対し、崇高なる貴方が感情をかき乱し、彼らと同じレベルになってあげない方がいい。


あーむかつく。

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