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スカイリムプレイ日記~狩人ちゃん~ #28

こちらの続きです

『東から昇る』②


ドーンスター

 ウインドヘルム港にある東帝都社からの依頼で、海賊団『ブラッド・ホーカー』の情報を集めるため、ドーンスターに着きました。

寒い…

 情報を持っていると思われる海賊船の船長、スティグ・ソルト・プランクと会うため、酒場に来ました。そこでは荒くれものたちが集い、給仕の女性が心底嫌そうに接客しています。迷惑な客の中でも誰が一番の頭かはすぐにわかりました。彼に話しかけます。
「スティグ・ソルト・プランクさんですね?ブラッド・ホーカーという海賊を聞いたことはないですか?」
「はは!聞いたことがあるかって?奴らの船長を務めて、もう9年になる。それがなんだ?」

ベテラン船長でしたか

「あなたがリーダーですか?」
「いや、ハルディンだ。あいつは例えていえば、俺たちの『隠し味』ってとこだな」
「その人に会いたいので、場所を教えて下さい」
「はぁ?教えるわけねぇだろ」
 急に酔いがさめたのか、饒舌な口が閉じたので、拳でこじ開けることにしました。

殴ります
顔面ボコボコで何か言ってる

「ブラッド・ホーカーの砦を教えてください」
 血の滴る拳を向けてもう一度尋ねます。
「はぁはぁ…ハルディンに皮を剝がされるだろうが…最近のスカイリムは息苦しい…俺たちはジャフェット・フォリーで会合を開く。あそこならウィンドヘルムの間抜けどもは近寄らないから都合がいいんだ」

敵はジャフェット・フォリーにあり。

『目覚めの悪夢』①


 情報を得られたので、一泊してからウィンドヘルムに戻ることにしました。部屋をとろうとカウンターに近寄ると、町民達が集まって、繰り返し何度も見る悪夢について話していました。心なしか顔色もさえないような気がします。
 人々の中心でローブを着たダークエルフの僧が立ち、マーラの教えを説いていますが、不安が取り除かれた様子はありません。
「どうしたんですか?」
 集いが解散したのを見計らって僧に話しかけると、彼はエランドゥルと名乗りました。
「町全体が恐ろしい悪夢に苛まれている……非常に危険な状態にあるが、私にできることはほとんどないんだ」

悪夢?

「町の人がみんな悪夢を見ていることが騒ぎに?偶然ではないんですか」
「違う。これらの夢はデイドラの王ヴァーミルナによって創られ、具現化したものだ」
 エランドゥルさんによれば、ヴァ―ミルナは人々の記憶を欲し、代わりに悪夢を見せるやっかいなデイドラ王とのこと。その力がどういうわけかこの町全体を蝕んでしまっているようです。…困りました。
「あぁ、デイドラ王が絡んだ時の大変さは身に染みて知っています。この宿で休んでいこうと思っていたのに、これじゃおちおち眠れませんね。どうしましょう」
「ふむ…問題の源、かつてヴァ―ミルナを信仰していた、ナイトコーラー聖堂へと戻る必要がある」
「戻る?」
「あぁ、いや、……デイドラ王とつながりがあるのか?」
「えぇまぁ、色々ありまして」
 酒を飲まされたり、廃屋で監禁脅迫を受けたり、聖堂の死霊を掃除させられたり、色々と。
「それなら心強い。手伝ってくれないか?一緒にナイトコーラー聖堂へ来てくれ。お前がいれば解決できるかもしれない」

 どうやらまた寄り道をすることになってしまいました。しかし安眠のためです。仕方ありません。

めっちゃゆっくり歩く

 エランドゥルさんは村の裏手にある山の斜面を登っていきます。その後をついていく私に、色々と教えてくれました。

 曰く、目的地となるナイトコーラー聖堂が建立されている塔は周辺の住民から『暁の塔』と呼ばれている。歴史はよくわからないが、廃墟となっていた塔の内部にヴァ―ミルナの信者たちがやってきて聖堂を作った。まだ聖堂に活気のあった当時から、司祭たちはドーンスターにはほとんど姿を見せず、世界から隔絶された世界で生きるのを好んでいた。今やこの聖堂は何年も使われていない。皮肉にも、廃墟の中の廃墟となり果ててしまった――

「塔を入ったところに、小さなマーラの祠を作ったんだ。精神的な導きを求めるために」
 エランドゥルさんの声が少し明るくなりました。
「おそらく祈りが通じたんだ。お前がドーンスターに流れ着いたのは単なる偶然ではないだろう」

 そんなことよりも、いくら廃墟とはいえ、デイドラ王を祭ってた場所に別の神様の祠作るなんて事をして大丈夫なんでしょうか?モラグ・バルさんだったらぶち切れですよ。

 『暁の塔』と呼ばれる、石造りの建物に着きました。この中に建立されているナイトコーラー聖堂に行けば、問題を解決できるかもしれないというのがエランドゥルさんの目論見です。
 エランドゥルさんは入り口の前で振り返り、深刻そうな顔で言いました。
「入る前に、中に潜んでいるかもしれない危険について警告しておく」

おせーて

「何年も前、この場所はオークの集団に襲撃された。連中はドーンスターの人々のように悪夢に悩まされ、その復讐に燃えていたんだ」
「まあ、そうなりますよね」
「司祭たちはオークを撃退できないとわかると、『ミアズマ』と呼ばれるものを放出し、そこにいるすべての者を眠らせたんだ」
「ミアズマ?」
「ミアズマは、儀式を行う司祭たちによって作り出された。吸ったものを深い眠りに誘うガスだ。儀式は何か月も、時に何年も続くことがあるからな。ミアズマは老化現象を遅らせる目的で作られたものだ」
「眠ったまま何年も生き続けることができる、と」
「あぁ。しかし危険なガスだ。ミアズマにさらされる時間が長ければ長いほど、精神により大きなダメージを受け、やがて完全に自分の精神を失うと言われている。一生目覚めない例もあるらしい」
「恐ろしいですね。それでも司祭たちはミアズマを自ら放出して、オークから聖堂を守ろうとした……ということは、今もこの中で、オークや司祭たちが生きたまま眠っているんですか?」
「そういうことだ」
「うわぁ。でも眠っているなら、襲ってくることはないですよね?」
「いや。この場所の封印が解かれたとき、ミアズマが霧散し、連中が目覚めてしまうのではないかと危惧している……つまり、戦闘の最中にあったオークと司祭の両方が、だ」

やべーじゃん

 エランドゥルさんはメイスを構え、
「中に入ればすべてが明らかになる」
そう言って扉を開けました。私は入り口で待たせるジョディスさんに、何かあったら逃げるように伝え、後に続きます。

 有毒ガスのミアズマが充満するデイドラ王の聖堂跡、そこに眠る司祭たちとオーク。恐ろしいパンドラの箱です。
 この先一体何が待ち受けているのでしょうか。

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