39.魔がさす

https://note.com/3ayako/n/n438b5ed22d96

こんにちは
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39.魔がさす

神様の力を我が物にしたい
そう考える人の心に国境はありません
そしてそれを実行に移す人も
それを可能にしてしまう事も出来てしまいます

人のするコックリさんですら
規模は違えど人智を超えた力を自分の物としようとする
そんな心根の表れです

暑い時期の涼を求めて肝試しは恒例
そんな事も含めて魔がさしたと言います
たまたまかもしれませんし偶然かも知れない
魔がさすとは心の隙をついて
忌み者が魔の道に誘い込む事を言います

自分の欲なのかそれとも誘われたのか…
この世の者を誘うモノは沢山あります
好奇心をくすぐられて自分から飛び込む人も多い
特に若い頃は何にでも興味を示す
心のフットワークが軽い人が多く感じます

自分が普段からしたいと思っている訳では無いのに
ついなんとなくで道に逸れた事をしてしまう
その「つい」という突発的な氣持ちの動きは

普段からの自分が持ってる心の鬱憤から
生み育ててしまった靄が引き寄せたりします
反対の見方をすれば
自分を省みる事を怠らない人は魔がさしません

とある中学校の横を師匠が車で通り掛かると
ある一室の中から光が漏れ出していました
その光は第六感で視える光

中学校は夜中で人氣がないものの
不法侵入する訳にもいかずだからといって
「一般的に視えない光が視えた」
と言っても入れてくれる訳もないだろう

何かあったら困るので守護神様に相談しました
光は出方から召喚の光だとわかったので
師匠はかなり慌てていました

神様などの霊格の高い存在は
失礼の無いよう正装の白い衣服を纏い
肉を断ち、身体を清め、場を清め
祭壇を設けて酒を用意し
祝詞や御真言を唱えてお迎えします

それだけ用意したとしても
お迎え出来るとは限らないものです

それが深夜の中学校の教室で
しかも召喚を成功させているとなると
霊格の高い存在の召喚ではない

守護神様の返答は
「女子中学生
3人がふざけて悪魔を召喚した
召喚者は無事に
3人とも無事に帰ったが
召喚した者が
3匹飛び回っており
1匹は仲間を呼び出そうと空間に穴を開けている」

ひぇー!!!なんてこった大事です
召喚者は成功したものの
視えてはいなかったのかもしれません

守護神様とお手伝い下さった神々の尽力で
無事
3匹を捕獲して穴を塞ぎ事なきを得ました

もしも師匠が偶然通りかからず気付かなかったら
今頃どうなっていたのでしょう?

悪魔は色んな要因で生まれますが
その一つに人の念で生まれるモノがあります
人の中の靄が力を得て一部が外に出てしまい
形を取って意思を持ってしまったモノ

人には視えないのに存在して
人の負の感情を糧に大きく力を得て影響を及ぼす
そんなモノが子供が集まる場を巣にしたら

その女子中学生3人はほんの出来心から
些細な事がキッカケで魔がさしただけ

些細なキッカケからの危険は世に溢れている
魔がさしたその時にその後を少し想像する
それだけで防げる危険は沢山あります
人の心に魔がさした時はその人の心根が現れる時です

38.魔がさす