餅の季節到来!岩手のくるみだれは沿岸と内陸で違う!?
ムスビの製造に取り組む小島製菓ですが、もともとは餅屋で、お正月を前に今餅の製造がピークを迎えています。
岩手県内を中心に秋田県と山形県の新庄までお届けするため、今季15,000個製造する餅祭りの日々です!
もち米は岩手県産ヒメノモチを使用、伸びの良い美味しいお餅を作っています。
そして岩手のお正月と言えばくるみ餅!
ということで、餅につけるくるみだれのお話を。
岩手県はとても広いので(四国四県に匹敵するほど!)、沿岸部と内陸部や、沿岸部の中でも昔の南部藩領と伊達藩領など、それぞれ地域によって文化が違うんです。
くるみだれの味も実は全然違います。
小島製菓のくるみだれは、沿岸向けには和ぐるみ、内陸向けには洋ぐるみを使っています。
まったく味の違う2つのくるみだれをひとつの会社で作っています。
見た目はあまり違いませんが、洋ぐるみの方は色が少し濃く、甘いです。
和ぐるみは多少渋みがあり、お湯で伸ばして使います。
そして岩手県沿岸の釜石周辺では、お雑煮を食べるとき、汁の中に入っているお餅をさらにくるみだれに付けて食べるという最高な食べ方をします。
お雑煮の世界は奥深いですね。餅の形や入れるもの、食べ方に全国各地の特色が出るおもしろい食べ物です。
この辺りの90歳くらいの方は美味しいものを食べた時に「くるみの味がする」と表現するそうです。(僕はまだ1人にしか会ったことないけど)
『くるみの味』=『美味しい』
90歳のおじいちゃんおばあちゃんが子どもの頃は、甘い物なんてなかなか無くて、くるみ餅が最高の甘味だった時代。
子どもにとってくるみ餅は“憧れ中の憧れ”だった、そんな当時の体験からきた言葉だそう。
小島製菓のくるみだれも丹精込めて製造中です。
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