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僕たちが、“偏食”に悩む子どもと親を助けるためにお菓子をつくる理由。

みなさん、はじめまして!
菊地広隆(きくち ひろたか)と申します。

僕は、岩手県釜石市で小島製菓というお菓子の会社を経営しています。

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70年くらい続く和菓子の会社で、いわゆるスーパーなんかで並んでいる3本セット100円のお団子等を作って、卸している会社です。

僕は、そんな会社の3代目として家業を継ぎました。割と最近のことです。

地方の中小企業、卸が中心のビジネス。正直継いだはいいものの、単純にこれまでと同じことを続けていくことは嫌でした。

ビジョンを持って課題解決や、僕なりの社会貢献を行いたい。

そんな想いから、新たなブランドとして「MUSUBit(ムスビ)」というお菓子を開発することにしました。

今日は少し、MUSUBitについてご紹介させてください。

現代の子どもたちが悩む「偏食」という問題

実家のお菓子屋を継いでから、僕は毎日のように悶々と「どんな事業をやっていこうか」と悩んでいました。

というのも、僕は家業を継ぐ前にお菓子業界で働いた経験もなく、カナダで5年ほど働くなど、全く業界も異なる環境で生活を送っていました。
それに、僕はお菓子屋をやっているのに、甘いものが苦手なんです・・・。

なので、お菓子で事業をつくると言っても、何から手をつけていいのかわかりませんでした。

そこで、僕は手始めに「自分の身の回りにある不満や課題」について考えてみることにしました。

僕には、妻と5歳の息子、3歳の娘がいます。家族仲も良くて、僕の唯一の趣味が子どもたちと遊ぶこと。
未熟ではありますが、妻の家事を手伝ったり、休日は子どもたちにご飯を作ったりもしています。(僕なんかよりも妻の方がめちゃめちゃ頑張っていることは、言わずもがなです。)

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僕にとって世界で一番大事なことは、子どもたちの健康と奥さんの幸せを支えてあげることだと、普段から恥ずかしげもなく周りの人にも伝えています。

だから、事業について考えるにあたって、自分の身の回りに存在する子どもと奥さんの抱えている課題はなんなのかと考えてみることにしたんです。

色々と調べてみると、現代の多くの子どもたちが「偏食」という課題を抱えていることがわかってきました。

厚生労働省が公表している「平成27年度 乳幼児栄養調査結果」によると、2〜6歳児の子どもの食事についてどの年齢でも約3割の親が偏食に悩んでいるそうです。

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そして自分でも、知り合いの親御さんたち30名以上に対してアンケート調査を行ったところ、そこでも子どもの偏食や栄養不足に対して課題を感じている人が多いという結果が出ました。

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偏食が原因で便秘になったり、栄養バランスが崩れたり、免疫力が弱まることで風邪を引きやすくなったり、またアレルギーに苦しんでいたり。

いまを生きる子どもたちは食に大きな課題を抱えているということが、リサーチを進める中で見えてきたんです。

お菓子で偏食を解決するというアイデアが生まれた

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僕は、そんな偏食に悩む子どもたちがいる中で、「いまの子どもたちが、どうやったら健康に成長できるんだろう?」という問いを立ててみることにしました。

実は、僕の息子も偏食なんです。
甘いものが大好きで、何度もおねだりされると静かにして欲しくてつい与えてしまいます。その分足りない栄養はあとで補わなければいけません。

そして、娘は便秘がちだったりします。
小さい子どもは生野菜を食べられないので、食物繊維を補うためにおからを食べさたいのですが、なかなか食べてくれません。

親にとっても食べてもらえないことは多くのストレスと悩みの種になってしまって、子どもを大切に想っているという気持ちがなかなか結ばれません。

緑の野菜を全然食べない息子にどうやって食べさせようか、親は仕事で忙しい中、あの手この手を使って食事を作るけど、どんなに手を尽くしてもやっぱり息子も娘も食べてくれない。最終的に残るのは、親の疲労感とストレスだけ・・・。

問いを立ててみると、そんな状況が自分の家庭の中にも存在していることが客観的にも理解できるようになってきました。

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そこで、食べられるものはみんなと一緒に食べて、食べられないものの栄養はお菓子で補うのはどうだろう?というアイデアを思いついたんです。

偏食は、親にとっても大きな課題

お菓子で栄養を補えたらというアイデアは、子ども視点だけじゃなく、僕自身も当事者である「親の視点」もあったからこそ、生まれたアイデアでした。

一所懸命になって、偏食の息子のためにごはんを作っているけれど、なかなか食べてもらえないことで徒労感に包まれている妻の姿を見るにつれて、うちの家庭だけでなく、多くのご家庭でも同じことが起きているのではないかと思うようになりました。

うちの家庭は、僕と妻の共働きです。僕がお菓子の工場を管理したり製品を卸している間、妻は会社で運営しているカフェの代表として運営や接客、事業の戦略を考えるなど多くの仕事をこなしています。

僕たちの家族だけでなく、現代の多くのご家庭は忙しい日常を送られていると思います。共働き家庭もあれば、お一人でお子さんを育てられていたり、それ以外にも様々な家族の形、育児の形で苦労を抱えている方もいらっしゃると思います。

そんな親御さんたちにとっても、「子どもと親が、同時に幸せ」という状態になることはできないのか?
親の視点を僕自身が持っているからこそ、そんなことを考るようになりました。

実際にアンケートをとってみると、多くの親御さんたちが同様の考えを持たれていることがわかりました。

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そこで、お菓子で栄養を補うことができれば、少しでも親御さんの食における苦労を軽減することができるのではないかと考えたのです。

親の負担やストレスが軽減されれば、それだけ子どもに対して優しく接することができたり、家庭の雰囲気が明るくなっていくはず。
子どものことを大切に想うからこそ、「子育て・家事が親にとって負担にならない」ということも大事だと、僕は思っています。

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お菓子屋として生まれてきた僕の使命として、ただお菓子屋っていうだけじゃなくて、子どもの未来への手助けをしたい!

また、親である自分としても、子どもと親の幸せが両立されている状態を作りたい!

そんな想いから、子どもの成長・目的に合わせて必要な栄養素を配合し、保存料や着色料を使わない安心安全な新しいお菓子「MUSUBit」をつくることにしました。

「MUSUBit」に込めた想い

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MUSUBit(ムスビ)という名前には、実はいろんな意味が込められているんです。

ムスビとは「産霊」という日本古来からある言葉で「新しく生まれる力や神秘的なもの」という意味があります。娘(ムスメ)・息子(ムスコ)という言葉も、「新しく生まれた女の子・男の子」という意味があるそうです。

この世のすべてのものは、産霊の働きによって生まれると言われていて、ある意味人間にとってもすべての始まりになるようなエネルギーのことを指しています。

僕たちのお菓子が、子どもの成長に寄与するという目的を持っているからこそ、子どもたちにとっての「新しい力」でありたいと思い、この名前を付けました。

また、子どもにとってだけでなく、育児や家事などとても大変な毎日を送っている親御さんたちを含めて、子どもと親の幸せを「結ぶ」存在という意味も込めています。

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ロゴデザインは、それぞれの文字が結ばれていって一つの意味を示すようなイメージ。パッケージデザインは、MUSUBitそれぞれの栄養素のレーダーチャートをモチーフにしてグラフィック制作を行いました。

全ては、子どもたちと親御さんたちの力となって、親子の幸せの間に優しく寄り添いたいという願いを込めています。

ということで、クラファンを開始することにしました!

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ここまで、MUSUBitをつくるに至った背景や想いを共有させていただきました。
現在、僕たちはそんな想いをもとにMUSUBitの開発を進めています。

そこでMUSUBitの販売に向けて、クラウドファンディングを開始することにしました!

詳しい情報は、こちらのReadyforのページをご覧ください。

多くの家庭にMUSUBitをお届けして、子どもたちの健康の課題を解決したい。親御さんたちの育児・食育の苦労をできるだけ減らしたい。

そんな僕たちの想いに共感してくださる方、ぜひご支援をいただければと思います。

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