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団地に見る人の痕跡

今回は僕の妄想癖的なモノの見方の話です。先日この話を後輩にしてみたところ、初めて共感が得られて嬉しかったので、インターネットでも不特定多数の人から共感を得たいという考えでこのnoteを書いています。共感してくれる人がいれば嬉しいです。

人の痕跡とは?

僕は「人の痕跡」が好きです。「痕跡(こんせき)」とは

「過去に何ごとかがあったことがわかるようなあと。あとかた。」

という意味です(weblio辞書より)。人がいた or いることがわかる跡というニュアンスで使っています。例をいくつか紹介しましょう。

公園に見る人の痕跡

例えば、公園の遊具やベンチ、トイレ等に書かれた落書き。「○○参上!」とか相合傘とか、誰かがここに居て、その場のノリだったり、2人の愛を残すためだったり、そのときのシチュエーションを想像するのが好きです。

吸い殻という人の痕跡

駐車場やビルの裏などに落ちているタバコの吸い殻。たまにものすごい量の吸い殻が落ちている場所を見ると、喫煙者たちは安息の地を求めてここにいたんだなと想像できます。

仕送りという人の痕跡

これは少し変則的ですが、赤の他人の、親からの仕送り(食べ物などが入ったダンボール)の写真を見るのも好きです。仕送りには親から子への無償の愛情が感じられてエモいです。

その人が好きな食べ物が入っていたり、地元の特産品が入っていたり、健康を気遣った食品が入っていたり、ダンボールの写真からでもその意図や人間性が伺えます。

こういうやつです。これは4年くらい前に母から送られてきた仕送り。野菜を摂れというメッセージ性と、地元の名産の海苔がポイント。

ツイッターで「仕送り」と検索すると、親から子への仕送りの写真がたくさん見れます。たまにこれを眺めてスクショして、「仕送り」というアルバムにアーカイブしています。彼女の横でこの行為をしてたら引かれました。

団地に見る人の痕跡

さて、僕が好きな「人の痕跡」の例を紹介しましたが、一番好きなのは「団地」です。

団地の一番よく見るポイントはベランダです。団地のベランダにはそこに住む人たちの特徴がチラホラ見えて面白い。

洗濯物の量や種類でだいたいの家族構成が推測できます。子供がいるんだなー、とか一人暮らしなのかな、とか。今の季節だとベランダに浮き輪が干してあったりして、最近プールに行ったことが伺えてエモいです。

植物のプランターが大量に置いてあるベランダは、そこだけジャングルみたいになっていて遠目でも割と気付く。住んでる人は植物が好きで、あれだけの量の植物を毎日世話するのだから、マメな人に違いないとか考えます。

団地のベランダひとつひとつは、団地という無機質で均質な空間の中、綺麗にトリミングされた写真のようです。全てのベランダの裏側に誰かがいて、ストーリーがある。たくさんの可能性を見ているような気分になります。

階段がある入り口側を見るのも好きです。停められている自転車から家族構成や、古びた子供用の自転車があるともう子供は大きくなってしまったんだなと想像できます。

僕は2年ほど前にデリバリーバイトをしていました(今はウーバーイーツやってます)。デリバリーバイトをする理由の2割くらいに、いろいろな団地を見れるからという理由がありました。あてもなく団地を徘徊するのは不審者なので、合法的に徘徊しつつ、自分では絶対に行かないようなところに行けて、お金までもらえる素晴らしいバイトです。

僕自身幼少期は、団地っぽいところに住んでいました。その思い出補正もあって団地が好きです。古い団地の角ばってて無機質な感じは全国共通なので、初めて行く場所でも懐かしさを感じることができます。

人以外から人を感じる

別に人間嫌いとかじゃないんですが、人を介さずに人の存在を感じ取れる団地などの「人の痕跡」が好きという話でした。

書いていてだんだん自分が気持ち悪くなってきましたが、誰にも迷惑をかけない趣味なのでこれからも勝手に妄想し続けます。

共感してくれる人がいるととっても嬉しいです!

ラーメンのトッピング代にします。遠隔で僕のラーメンを豪華にしてください!!