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幸せの青いハチ(叶えたことノート41日目・7/31)

7月31日。前日に高知県土佐清水市で花火大会を見て隣の四万十市内で一泊。翌日も朝から雨が降っていたけれど、三原村の星ヶ丘公園というところで”青いハチ”を撮りたくて。天気は不安定そうだったものの、とりあえず雨は小康状態になったのでダメ元で行ってみることに。

幸せを運ぶと言われるブルービー。正式名は”ナミルリモンハナバチ”。

1970年ごろまで、ブルービーは本州や四国、九州など幅広い範囲に生息していました。しかし、その後30年以上本州でブルービーが発見されることはありませんでした。

ブルービーの住める場所は土地の開発でどんどん減っていき、加えて寄生の宿主となるミツバチの数も減ってしまった影響で、現在の国内でブルービーを見られる機会は非常に少なくなってしまっているのです。

ブルービーの生息数の減少は非常に深刻で、県によっては絶滅危惧種や準絶滅危惧種に指定されています。幸運を運ぶ蜂と呼ばれるブルービーは、実は見かけた時点ですでに幸運といえるのかもしれません。

上記リンク先ページから引用

わたしが住んでいる高知県内では北川村にあるモネの庭や三原村にある星ヶ丘公園で生息が確認されている。去年はモネの庭で出会えた。

初めて出会えたブルービーに感動!

とても俊敏に飛び回るのでカメラのピントを合わせているうちに次の花へと移り、なかなかうまく撮れない。でもだからこそいい感じにその姿をとらえられた時の感激はひとしおで。今年もその姿を撮りたいと切に願っていた。

星ヶ丘公園に着くと雨は上がっていたものの、まだ花は雨のしずくに濡れていて。これでは蜜がうまく集められなくてハチたちは姿を見せないかもしれない・・・。朝早くから公園のお世話をしていた方にブルービーのことを尋ねると「毎日は飛ばないし今日は姿を見ていない。」とのこと。

もしかしたら会えないかもしれない・・・。そんな不安を抱えながらも、せっかくここまで来たからにはブルービーに会いたかった。その一心で目をこらし、耳を澄ませながら花の周りを探していると、ハチの羽音が。小さなハチたちが数匹花の蜜を吸っている。そしてそんなハチたちに交じって見覚えのある青いハチが。

三原村・星ヶ丘公園で出会ったブルービー

やった!念願のブルービーに今年も会えた・・・!!嬉しくて急いでシャッターを切る。

ピントが合いづらくて苦戦
忙しく飛び回りながら蜜を集める姿
美しい瑠璃色のボディー

今年も会えてよかった・・・。きれいに写真が撮れてよかった・・・。希少なブルービーは環境の変化によっていつ絶滅してしまうかわからない。ブルービーだけではなく、いろんな動植物が絶滅の危機にさらされていて。既に地球から姿を消してしまった種もたくさんいるわけで。

今年会えても来年また会えるかどうかわからない。気候や天候が著しく変わっていく中で、動植物が生存できる環境を守るには人間の手が必要。

絶滅危惧種に指定されているサギソウもけなげに咲いていた

環境を破壊するのか、それとも保護して守るのか。星ヶ丘公園を訪れる前日に訪ねた”四万十川学遊館あきついお”。

ここでトンボが生息できる環境を保護することの大切さを学んだのがすごく大きかった。トンボだけじゃなく、様々な動植物が瀕している絶滅の危機について深く考えさせられた後の星ヶ丘公園。

星ヶ丘公園で目にしたトンボ

この日目にしたたくさんの昆虫たちが子孫を残し、来年もそれ以降もその姿を見られますように。写真を撮りながら、自然環境を守るためには人がきちんと丁寧に手を入れなくてはならないのだということを痛感した。”四万十川学遊館あきついお”も、あきついおがあるトンボ自然公園も、高知県内外問わずたくさんの人に訪れてほしい場所だった。合わせて三原村の星ヶ丘公園もぜひ。

https://www.skr.mlit.go.jp/kikaku/88-kei/scenery/38_kochi.html

”今年も幸せのブルービーに会いたい!”という願いが叶ってよかった。きれいな花をたくさん咲かせている母の庭や畑にも実はブルービーが飛んでいたりして・・・。去年はアサギマダラが飛来していたし。自分の暮らす身近な環境にどんな昆虫がいるか、童心に帰って探してみようかな。

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