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グレードピラミッド

これまでトレーニング方法を中心に、いろいろなテクニックを紹介してきました。それらのトレーニングやテクニックは練習することで役立ちますが没頭しすぎると手段が目的化してしまうことがあります。そういった遠回りを避けるために目標と手段の分類についてわかりやすく視覚化する方法があるので紹介します。

グレードピラミッドと呼ばれる方法です。これは目標とするグレードに到達するために登らなければいけないルートの本数をインデックス化したものです。5、12aを登りたかったらまずは5、10dを32本登ります。それが出来たら5、11aを16本、、、と徐々にグレードを上げていきます。左の①〜⑥は段階です。大体⑥段階ぐらいから始めるのがおすすめです。それ以上多くても少なくても効果的とは言えません。

グレードピラミッド(メモ)

目標のグレードがオンサイトであればオンサイトで、レッドポイントであればレッドポイントでそれぞれ登ります。これはグレードが自分自身の行動を縛ることでトレーニングの目的を失わないようにするためです。

メモ書きは5、12aを目標にしているクライマーがいると仮定して書きましたが、ボルダーでも使えるのでアレンジしてみてください。ルールは必ず⑥から始めることです。グレードが簡単で退屈な時もあるかもしれませんが技術の下地を作る意味で物量は重要です。32本、16本、8本、、、と下から順番で登っていきましょう。③あたりで成果が出にくくなってくると思いますが、気にせずじっくり忠実にこなしていきます。行き詰まった場合はクライミング上達マガジンで、役立ちそうなものを参考にしてみてください。

ちなみに私は(若い頃)グレードピラミッド縛りの他に、2桁下のグレードは登らない、という縛りも追加していました。当時5、13aを目標にしていたので、1桁下の5、12は登って良いが、2桁下の5、11は登らないという具合です。結果、オンサイト能力が向上しました。この理由についてはまた改めて紹介します。もしこの方法もやってみたいという方はぜひ無理のない範囲で行ってください。ストイックすぎるのも精神的にあまり良くありません。

ここでおさらいです。
1、まずは目標を決める。
2、グレードピラミッドを作成。
3、下から順番に登る。

ゲームのステージをクリアする感覚で楽しみながら取り組んでみましょう。

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