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19時の渋谷駅ではその手を離して
こんばんは。今日もお疲れさまでした。
デートの話をすれば、その人との相性がわかる気がしてしまうのです。もちろん、そこに嘘がなければですが。
「どんなデートが好き?」
「ずっとイチャイチャしていたいな」「スポーツ観戦に行きたいな」「一緒に甘いものが食べたいな」「温泉に行くとか好きだな」「美味しいもの巡りが楽しいね」
マッチングアプリでもデートの話を入れている人を優先してしまいます。ゴールが一緒の方が良いと思うのです。もちろん、それだけで相性が決まる訳ではありませんが、最後がイチャイチャだとしても、その前のプロセスは必要なのです。
彼とはそんなデートの話が盛り上がりました。
「寒いから温泉に行きたいよね。」「でもそんな遠くまでいけないよね」「渋谷に露天風呂があるんだよ。知ってる?」
私たちは寒い時期に、露天風呂を求めて二人で会うことにしたのです。そして、もう一つやることがありました。手を繋ぎたかったのです。彼は「大丈夫だよ」と返してきました。
露天風呂から、渋谷駅へ向かう道中、私は彼に手を出しました。彼はその手を取りました。でも、意図していないことは見えました。彼は、周りをよく伺うようになったからです。この手を早く離さなければいけないことはわかりました。でも、引っ込みがつきません。都合いい言い訳が降ってきません。
駅について、彼は手を離しました。
「ごめん、もし知ってる人に見られたら困るから」
私は笑顔でそれに応えました。彼をその場で失うことは、まだ望んでいませんでした。彼にはもう手を求めなくなりました。彼がそれをくれないなら、他の人に求めればいいのです。
デートの話は重要です。会った時に、ベッドに行くかどうかの選択はデートで決まると思うのです。会う前から、ベッドの話しかしない人はきっと私の望みは聞いてくれません。それが本当は叶えてくれない望みでも、夢を見させてくれるフリは罪にはならないでしょう。
「どんなデートが好き?」
あなたならどんな答えをしてくれますか?おやすみなさい。
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