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キャリコンの実技について。(感想)

「キャリアコンサルタントってどうですか?」最近非常によく聞かれるので、ちょっとまとめてみました。(写真は受講時の板書の一部です。懐かしい。)今回は、実技に寄せて書いています。


学生、求職者、在職者等を対象に職業選択や能力開発に関する相談・助言を行う専門職」であり、国家資格の一つ。
主な業務として、就職希望者や労働者を対象に、職業の選択、職業生活設計又は職業能力の開発及び向上に関する相談を行う。

 ちゃんとした文章だと、こんな感じです。国家資格に認定されてからまだ4年程度なので、比較的真新しい資格というイメージがあるかと思います。それもあって、国家資格のイメージでもある「資格とればそれで食べていける」的な位置付けではないというのが一般的な感覚かと。僕も同感です。しかしながら、取得して良かったと思っています。

 試験は「学科」と、冒頭でも触れた「実技」に分かれており、「学科」はキャリア形成理論(かなりたくさんあります)を中心に、人事労務、メンタルヘルス、労働状況など、非常に多岐に渡ります。内容についてはまた詳しく書きますが、超幅広いため、私、きっちり、2回落ちました。←

「実技」では傾聴力を中心としたカウンセリング技術を問われます。強制的に相手の話を聴くことを叩き込まれるので、すぐ指摘したり正そうとしたり、自分の意見から話そうとすると、問答無用で落ちます。笑 写真の通り、話を聞く上での初歩的かつ忘れがちなところから、みっちりやりました。ホントに、みっっちりです。。。今では、「あ、この人キャリコンとってるかも?」と感づくほどになりました。笑
 さらに、質問力についても問われます。話をしっかり聴けば、自ずと次に問うべきことが出てくるというのが指導のベースでした。この感覚は非常に難しいものですが、僕の感覚としては「相手に関心を持ち、その人の人となりを知る」ために、何を聴こうかなー、というイメージで考えます。悩んでいること、課題に感じていること、楽しみなことなど、それらの「根源=人となり」を知る感じ。例えば


「そう感じるようになったきっかけは?」
「その状況になった時、どんな感情でした?」
「なんでそう感じたか、理由ってどうでしょうか」
「よくそう感じることはあるんですか?いつくらいから?」
「きっかけとかあるんですか?」

 
こんな感じです。実際はここまで質問責めにはしませんが、、
コーチングを心得ている人だと、このフレーズはすでに活用している方もいるかと思いますが、非常に有効な投げかけであることは間違い無いでしょう。

 また、何よりも大事なのがラポール(信頼関係)形成です。「なんでお前に色々話さなきゃいかんのだ。」となるわけにはいかない。そうは言っても、いきなり完全な信頼関係を気づくことは難しいので、まずは「カッコつけて話す必要はなさそうだ」と思ってもらう努力をしています。そこから話をすれば、僕もなれてきたのか、どんどん相手に興味が湧くので、人となりを聴けるようになっていきます。相手にも状況にもよりますが、例えば、

「どうですか?調子良さそうですか?(ちょっとファニーな感じで)」
「コーヒー飲みながら、ざっくり進めていきますかね。」
「喋り倒すだけで解決することも沢山ありますから。」
「ちょっと待ってください。名前の由来が超気になるので教えてもらってからでいいですか?あ、読み方も含めて笑」

参考までに。(一番下とかは、名前が読めなかった時のニッチな使い方ですね。笑)

 取得に踏み切って良かったと思うことは多々ありますが、こと実技においては以下になります。

1.話を聞くスタンスが定着したこと
2.自分の中でしっかり理解するまで、確認を取ろうとすること
3.差異がないように要約して、復唱することで自分の中で理解が促進されると同時に、相手が「自分の話を理解してくれた」と安心してもらえるようになったこと

 もちろん全部体得できたわけではないですが、少なくとも重要性は理解できたし、これによって「話を聞くのが上手」という、自分の一つの軸ができたと思っています。(ヤバイ、最近ちゃんと聞けてないかも・・・)

 他の資格もそうですが、「何にどう活かすか」を明確にすることでその持ち味が特に発揮される代表的な資格と言えます。僕は実技において、コーチングとの掛け算での活用を試みていますし(キャリア ×  コーチング)、人によっては心理学との併用も多いです。あとは社内人事担当として、幅広く従業員のサポートに活用したりする人も多いですね。
 個人的には、どんな活用方法があるのかを自分からももっと発信していって、この資格の価値が上がれば良いと思いますし、それに応じて中身のブラッシュアップも必要だと見ています。これだけじゃ足りないのも事実なので。

僕も引き続き精進します。
では。

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