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不確実性を2つ選ぶ方法

今日は、これについて書きます。『アフター・コロナの社会哲学』の番外編です。コロナ禍の後の社会・世界の「像」の話とは異なるので、今日は、タイトルには『アフター・コロナの社会哲学』とは、書きません。

バランス・ホイールから2つ選ぶといい

さて、この問いの答えを先に言うと、「バランス・ホイール」から、2つ選べばいいのではないでしょうか。以下の図がそれです。グーグルから拾ってきました。これは8つの要素を挙げています。要素を12個挙げるものもあります。

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その根拠

さて、私がバランス・ホイールを挙げたのには、2つの理由があります。

理由1:バランス・ホイールは、「それがないと私たちの人生は満たされない」という要素の集合だからです。言いかえると、バランス・ホイールの各要素は、「ただ生きるのではなく、よく生きる」(アリストテレス)ための必要条件です。だからです。ちなみに、「よく生きている状態」のことを、心理学では「ウェル・ビーイング」と言います

理由2:バランス・ホイールの各要素は、具体的です。具体的なことはイメージしやすい。だからです。逆に言うと、イメージしにくいことは、シナリオになりません。役者が芝居をできるのは、行動をイメージできるシナリオがあるからです。それと同じです。

わたしの場合

私の場合は、「今は」、「大学院の受講(学問)」と「仕事・お金」という2軸で、シナリオ・プランニングしています。「学問」という項目は、上のバランスホイールには、入っていません。これは、自分の現状のなかから選択したものです。しかし将来的には、「キャリア」の項目に繋がっていくと考えています。

私はなぜその2つを選んだか

私の場合は、「いつ仕事がなくなるかわからない」(本当に!)「予定通りに修了できないかもしれない」(!)という不確実性が高いからです。さらには、その2つが「トレード・オフ」の関係(経済学)にあるからです。

私の、「仕事」と「大学院」について抱えている可能性は、実は、大きな社会問題とも繋がることです。ですから、機会を見て、話したいと思います。

「2つの不確実性」は、逐次選び直していい

念のため申し添えますと、人生時間のなかで不確実な要素は絶えず変わっていきます。ですから、要所ようしょで、シナリオ・プランニングをつくりかえていけばいいと思います。古いシナリオを留めおくか捨てるか。どちらが正しいかは、わたしにはわかりません。

シナリオをつくる前に、不確実性があなたを襲ったら

むしろそれが当然だと思ってください。ジョゼフ・キャンベルなら「英雄の旅」(神話学)、クランボルツなら「プランド・ハプンスタンス・キャリア」(キャリア論)というでしょう。

そして、英雄のたびに求められる「召命・成就・帰還」を成し遂げるべく、シナリオ・プランニングをすればいいと思います。事実私は、英雄の旅の途上です。その途中で身動きが取れなくなったので、行動できるようになるために、シナリオ・プランニングをしたわけです。

不確実性を書きだすと単なるリスクであることも多い

シナリオ・プランニングをしてみると、「あれ、このことは不確実性だと思っていたけれど、これはリスク・コントロールできるな」と気がつくことがあります。しかもそれが、けっこうな数に上ります。そして、それでいいのですその気づき自体が、不確実性をリスクに転化した(できた)ことに他なりません

今日は、シナリオ・プランニングについて話しました。あらかたのことは話しました。補足すべきことがあれば、パート2として、追記したいと思います。

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