春、花々に寄せて 時は春だというのに、世界のあちらこちらで地域戦争がくすぶり続け、内政を見れば、議員による買収事件あり、女性議員の不倫あり、下着姿と見紛う女性ダンサーを侍らせた議員たちの懇親会ありと、次から次へと不適切な政治スキャンダルが吹き出す。加えて、カネにまみれた派閥のおどろおどろしい内実なども見え隠れして、ようやく巡りきた明るい春にはいかにも不似合いだ。もっと華のある論題はないものだろうか、と考えて、華と言えば花、と、かなり短絡的にこの稿の標題を決めた。 花とい
政治とカネ---議院内閣制における首班指名のミカタ この年末から年始にかけて、政治資金パーティーでの違法な裏金作りが発覚し、逮捕者まで出た。 現職議員三人を含む計十人が立件され、事態はかなり由々しき局面に立ち至っているのだろうが、その裏金作りの中心にいたはずの某派閥幹部七人は立件に至らなかった。 議員も国民も、これを機に、政治に潜む病巣の膿を出し切って、新たに出直して清廉な政治を創造しよう、とか、掛け声はかけるのだが、どこまで本気なのか分からない。 政治家は政治家で、
日本と欧米の政治と文化に関して、諸々アメリカの中間選挙が間近い。2年前の大統領選と同様に民主党と共和党との戦いは熾烈を極めるのだろう。 2年前の大統領戦では、開票作業の終盤、両党の得票数は1ポイント内外の僅差で拮抗していた。 政権選挙でこれほどまで真っ二つに支持が分かれるなど、我々日本人には想像も及ばない。まして、互いの支持者同士が暴動にも至りかねない勢いで対立する図など、日本では到底有り得ない。 振り返れば、今や内閣存続が危ぶまれるほど支持率の低迷する岸田内閣だが、
現在の政治・政局・政権に関する、結構真面目な論評ですが、巷の話題などにも触れながら、”女の論理”感満載の小論文です。ご一読いただければ嬉しく思います。お気づきの事実誤認、論理矛盾など、また、ご感想などお寄せいただければさらに嬉しく思います。サポートしていただけるなら、至高の喜びです。 女の論理1.安倍政権の思い出とその周辺 2019年から2020年にかけての年末年始、目まぐるしいほどにビッグニュースが駆けめぐった。 今思えば、この頃、その後の世界の様相を一変させる悪