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オードリー7の食べ塾16:令和の時代は「平日基準で黒字化」目線で見ると、使えない仕組みが見えてくる!

   かっての昭和の時代と平成の10年代までは、
「土日基準の規模と仕組み」が標準装備でよい時代だったかと思います。

しかし、コロナ過を乗り越えて環境激変の変化の中にある飲食業の
個人店や大型店までもが、

「平日売上で黒字化できる仕組み」に、完全にチェンジする
ことが必要になってきたと思います。

具体的にその方法は、

■適正規模を令和の視点で根本から見直す

ことになります。

1,店舗規模の見直しで、最適規模を再検討する

   店舗規模、キッチン規模、ホールの客席規模、駐車場規模
を決める。
将来、平日の売上を30%~40%増えた時点の店舗規模がどれくらい
あれば事足りるか検討する。

●テイクアウトやデリバリー、加工食品づくりをプラスして利益性を高める
そのうえで、
この規模であればこの売上で赤字回避→黒字化の目途がつくと
いうラインを引いて規模の決定をする。

2,目標売上高に到達できる最低メニュー数と
  食材数を決める

   食材価格が年に何回も値上がりして、原価率管理が追いつかない
事態が起こりつつあります。

最大の経営の難点は、人手の確保と人件費の高騰です。
人間の雇用のは、人間しかできない作業を行う処に限定して考えます。
他の作業は、順次計画的に、調理やホール作業のAI支援機器に
入れ替えてゆく考えにします。

そして、店内作業の自動化、機能化を行って人件費が浮く分を
従業員の待遇改善に一部を使っていただければと思います。

多くのメニュー・・・非効率で提供時間が長くなり、クレームも増えます。

多くの食材・・・・・管理不足で廃棄ロス、クレームも減りません。

令和の時代では、「ムダゼロ・ゼイタク廃止経営」が黒字化と利益増に
つながります。
昭和から続いた経営規模と仕組みは、好景気時代の仕組みであり、
現在から未来に生かせる仕組みではないと思います。

3,当然ながら、スタッフ数は少数精鋭で雇用する

  人手不足は、
●従業員のスキルアップ教育とスキルアップごとの刻み昇給の実施
 (*ある企業では、1項目が身に付けば時給を20円アップしました)

●店内作業(調理、接客サービス)のAI機器化

で乗り越える考えでよいと思います。
近い将来、
売上のうち、食材比率と人件費比率が同率になる  または、
人件費の方が第一位の経費になる 

とみています。


4,売上を追いかければ経費が増大して、
  利益が減少する!

  利益の増大を追いかけて経費の使い方の是非を
  細かく精査する時代が令和の今です!

  支払う経費が多すぎて、支払わないといけない消費税、法定福利費
(社会保険料の会社負担)、銀行返済金、リース料などが
支払い不能になるケースが増えています。

経費比率が適正かどうかを税理士さんや専門コンサルと協議する。

●削れる経費は削る。特に人の顔をたてた慣習的経費は見直しを。
 会費、保険料、その他お付合い的経費。
 事業にプラスのものだけを残す。

売上の多さで目くらましに会うよりも、
利益性を見極める経営者の目が求められると思います。

(了)

飲食コンサルタント業30年の経験を通じてお知らせしたいこと、感じたこと、知っていること、専門的なことを投稿しています。 ご覧になった方のヒントになったり、少しでも元気を感じて今日一日幸せに過ごせたらいいなと思います!よろしければサポート・サークル参加よろしくお願いします