パート雇用は「短時間×高時給」に絞り込んで両方得にしよう!=飲食店の困った!を解決相談所大分
2月2日のニュースに「イオングループがパート時給を7%」引き上げると発表したと報じられています。
日経電子版では、オリエンタルランドも時給を1140円~1530円に引き上げると伝えています。
物価高騰を受けての値上げの中に、人件費高騰(言い換えれば働く人の処遇改善を行い、必要な従業員の確保をする)分を積極的に含んだ形の値上げを行ってきています。
もう20年以上前から、IMF(国際通貨基金)から日本は「内需強化」を
助言されてきましたが、数十年経って、そのスイッチが入ったように思います。
働く人の収入を増やして、購買力を増し、国内総生産の好循環を強化することは、日本にとって、国民にとって、世界にとって良いことと思います。
🍊私の住む大分県は「最低時給854円」の県です
一番多いパート募集の時給は「860円」
パート勤務者の方にとっても、安い賃金だから長時間働かなくてはなりません。短い時間で、同程度の収入になれば、余った時間は色いろなことに時間が使えますね。
今私が勧めていることは、
「短時間勤務×高時給」に変えてゆく
ことです。
大分県の時給860円➡世界基準の3,000円は、3.48倍の厚遇
〃 勤務時間5.5時間➡「ピークタイム限定勤務2時間」は、63.6%の圧縮
🍊時給900円で応募がなかった飲食店は
「時給1200円×30分~60分の勤務時間削減」を
して採用枠を全員埋めた
多くの応募者の方は、「時給の高さ」で選びます。
次に「待遇面」で選びます。
(*20代の時に人事募集の新聞広告を数年担当していた経験あり)
ただし、毎月シフト管理を小まめに行って、10分刻みのシフトを組む
位の感じで調整する必要があります。
時給1200円の場合は、1分間の分給=20円 になります。
🍊勤務時間が短くなって余った時間を使う方法
1,副業や複業を行い、さらに収入増を目指す
もっと収入が欲しい人は、別の仕事をする時間が生まれます
2,ミニミニ事業経営者になってアイデア商売をスタートする
たった一つの商品を「作って売る」ことで、月間30万円~50万円
の売上が手に入ります。(屋台店舗、手作りの1坪店舗でいいのです)
3,趣味やボランティアに時間を使う
50歳を超えた頃から「体が資本」、「健康あっての幸福」と思うようになります。未来投資ですね。
4,体を休める
ナイーブな方は「休息」が大事です。
🍊今後の雇用必殺条件
1,社員、パート、アルバイトの賃金差をやめる
もう10年も20年も人手不足のままの飲食業界です。
新入社員の給与総額が、長時間働くベテランパート従業員より少ない事例は数多くあります。
パート勤務者は時給が低くても、8時間以上働くと、大きな収入に変わります。
「パートタイム労働者」が生まれた時代では、3~4時間勤務が基本でした。主婦業の合間に時間で働くという考え方でした。
今でも私は、パートさんの雇用は4.5時間以内の設定で考えています。
長時間パートさんをだらだらと雇用することは、非効率であり、人件費増に
繋がるからです。
経営者の多くに人は、「長時間働かせるから給与を抑える」という考え方をしていますが、
これからは、「一番必要とされる時間に最大限の貢献をしてもらう」ことが
一番必要です。
最高の作業能力を発揮する人が、ピークタイムをきっちり2時間活躍してもらえれば十分なのです。
後は、
AI機器や、スキルに見合った時給の方がカバーして頂ければよいのです。
2,日本人と外国人の賃金差をやめる
日本語ができるという条件はありますが、外国人だから時給や給与を安くするという考えは少しもグローバルな考えではありません。
虐められれば、不正や手抜きをします。
同じ人間ですからね。
3,年功序列をやめて、能力&成果主義に変える
どうひいき目に見ても、生きることに気を抜いた人は、仕事にも気を抜くようになります。
人間は、自分を過保護にする傾向がありますから、一旦気を抜くとなかなか元には戻りません。
ほんの少しは年功序列的な恩恵は残しながらも、80%のシェアで、
飲食店の仕事の作業スキルの高さで「賃金を決める」ことが、一番公平な
やり方と思います。
負けたくなかったら、追いつくように自分も励めばいいだけです。
がんばった人が100%報われる仕組みが必要です。
4,常に最高の賃金条件をめざす
最高の人材がそろうことで、最大効率が生まれ、最高の売上をめざすことができます。
「固定高時給+成果配分時給」をめざす
現状で、例えば時給を1500円に固定して、売上が予想より多くある場合は、「成果配分時給」の月額を上乗せして、実質、時給180円になったとか、2000円になったとかになれば、もっと仕事に励むことができると
思うのです。
今後は、日本人とともに、日本語が堪能な外国人の雇用も積極的に行う時代です。
給与と住む場所を与えてください。
そして、
生活相談にも乗ってあげてください。
人口減少時代の日本は、外国人労働者の力がなくては没落します。
(了)