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飲食店未来学70:飲食店の赤字脱却は多角経営で生き延びる時代になった

現状は回復率50%~70%の地獄売上

●借金が多いから店を閉めることもできない

自己破産しない限り回すお金をつくるしかない。そういう気持ちでどこかの限界まで経営するお店は多いことだろう。

●外食人口減は利用自粛が定着して習慣になったから

月曜日をはじめとする「平日」は稼げない日に変貌した。タクシードライバーや飲食店の関連業種の方たちはこぞって回復していない!と声高に言う。
以前と変わらないのは週末2日だけ。これでは、大好きな飲食業界が全滅してしまう。

●若者客が増えて客単価が下がった

20席未満の一人居酒屋なら客層を変えずに待ちの商売ができる。コストがかからないからできる。しかし、客席数30席以上のお店は、中高年齢層から若年層に客層をシフトさせて、メニュー価格も安くし、料理も若者向きに変えて、日々の売上確保を狙うしかない。

<突破口はやる気があれば実現できます>

解決策1:食品加工販売をする

飲食店の設備を使って食品を作ることは最短の有望な活用方法です。自店の得意料理やよく売れる料理のメイン料理を大量に製造して、直接に卸販売や店内販売する。

●比較的原価がかからない食材を使う(餃子、春巻など小麦粉を使う料理)
●好き嫌いがない大衆向きの料理(コロッケ、ハンバーグ、フライなど)
●真空パックして冷凍できる料理(カレー、煮込み料理など)

解決策2:二毛作業態に変える

本業を2つもつことです。最初の本業の売上が100%から60%に落ちたら、是が非でも、失われた40%を取り戻す必要があります。しかし、売上を回復できない時は、別の業種や業態を別の営業時間で行う方がはるか売上確保しやすいのです。

ただし2つの業種をこなしてうまくゆかせるためには、省力化するメニューやしくみが必要です。また、本業のメインとサブという、見極めも必要です。50:50では判断がしにくいことが起こります。

●原価率の高い業種に原価率の低い業巣を加える
●手間のかかる業種に手間のかからない業種を加える
●人手のかかる業種に人手のかからない業種を加える

こういう工夫と組み合わせのアイデアが活きることになります。

解決策3:営業時間外活用をする

●イベント会場にする
●ライブハウスにする
●歌声喫茶にする
●画廊にする
●展示会場にする
●ミーティングスペースにする
●有料の休憩スペースにする
やり方や内容は何でもいいのです。快適空間を活かしましょう。

解決策4:出稼ぎ収入を得る

実際にあることです。
●調理の助っ人(ヘルプ)に行く(定期、スポットで)
●他の飲食店の食品加工の手伝いに行く
●食材加工会社へパート勤務する

縁があれば何でも収入になります。回すお金、利益が出る売上になるまでは、すべてのお金がありがたいお金です。

解決策5:飲食事業以外の事業を始める

飲食業以外での得意分野を活かして、飲食店の「複業化」をすることです。店内を使ってホームページ作り。人生相談。不動産売買など何でもできます。

店舗を有していることが信用であり、現実の証明になります。


いかがでしょうか。

苦境は一時の試練であり、成長の糧です

明日に向かって、一歩を踏み出しましょう。
(了)



飲食コンサルタント業30年の経験を通じてお知らせしたいこと、感じたこと、知っていること、専門的なことを投稿しています。 ご覧になった方のヒントになったり、少しでも元気を感じて今日一日幸せに過ごせたらいいなと思います!よろしければサポート・サークル参加よろしくお願いします