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上村さんがやってきた!〜ふかっちおじさんリターンズ〜

 ゴールデンウィークの真ん中くらいの晴れた日、我が家の庭は賑やかだった。愛知から9人制バレーボールチーム愛知All Blacksの監督である上村さんと富山からみんな大好きふかっちおじさんが遊びにきてくれたのだ。前回来ていただいたときに一緒だった長男の大親友も誘い、こちらの準備は万端だ。

 市内の蕎麦屋で食事を済ませたのちにお二人は現れた。挨拶もそこそこに、庭で待機していた子供たちとすぐにボール遊びを始めてくれる。待ってましたと言わんばかり、楽しそうにおじさんたちとのボール遊びに飛びついた小学生ふたり。「次キャッチボールやりたい!」「俺、これやりたい!」他にもペットボトル当てに挑戦したり(上村さんも長男もペットボトルに当たったような気がするけど、ちょうどその時だけ動画も写真も撮れていない)、蹴ってみたり。このように好きなようにボールで遊ぶという体験は、小学校バレーの練習の中ではなかなかない。決まりのない遊びの中で嬉々として長男と友達はバレーボールの魅力に触れていた。

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 ちなみに、東海地方からお越しの上村さんは「こっち寒い」と少し日が陰ると寒そうに上着を羽織る。日本海側の我々からしたら、今日はとても暖かく、ふかっちおじさんは目に沁みるほどに原色バキバキの緑のTシャツ姿だというのに。途中、昼寝から起きた次男が楽しそうな声に誘われて、寝ぼけ眼で庭に出てきた際に上下黒ジャージの高身長上村さんをパパと勘違いし抱きついてしまい、上村さんが狼狽えていたのはこの日のハイライトだ。抱きついたのがパパじゃないと気付いた次男の「お前誰じゃ?」という表情は忘れられない。

 おじさんズはこの日の夜に富山でバレーボールするらしく「夜中までいてほしい」という長男の願い虚しく16時前にさよならの時間になってしまった。県外から見知らぬ子供とバレーするためだけに来てくれたおじさんふたり。あまりにアクティブな変わり者過ぎると同時にバレーボールが好きで、子供たちにもどんどんバレーボールの楽しさを知ってほしいという伝道師のような行動でもあると感じた。事実、長男の友達なんかは小学校バレーの練習ではネット(低いけど)使ってスパイクなんてしたこともなく(なんなら練習は長男も友達も休みがち)、硬いボールはまだ痛いし怖いという子なのに、この日は本当に楽しそうにスパイクを打ってみたりレシーブに飛び込んだりしていた。この子は普段「俺、痛いの怖いからオーバーだけしたい」ってよく言ってたくせにだ。長男も、長時間バレーボールで遊んでくれるおじさんズとの触れ合いでさらにまたバレーボールが大好きになっていた。お二人が帰った庭に残された長男と友達はどちからともなくふたりで、いつものように続かないパスをし始めた。いつか続くようになったら、またおじさんたちに披露させてもらおう。遠くから来て下さった上村さん、ふかっちさんに感謝を込めて。

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