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「頼れない人・お願いできない人」が潰れる理由 -JTCの来客対応で学んだこと-

世の中には人を頼れず、あらゆることを自分で抱え込んでしまう人が一定数いる。 最近「管理職罰ゲーム」や「ゆるブラック企業」といった言葉をよくキャリア系のネット記事や動画で耳にし、人に頼れない人が多いんだなと筆者は感じている。 これまで会社や様々な組織を見てきたなかで人が人を頼れない理由はそれぞれあるが以下の3条件が重なった場合に起こりうると考えられる。 他人の能力が低い(と思っている)ため、信頼・期待していない 自分でやった方が早いと思っている 責任感が強くて、頼ること

    • 「苦手の克服」に全集中した6年を振り返る

      最近は転職やFIREムーブメントもあってか、「好きなことで生きていく」とか「得意・好きを仕事に」といった言葉が至るところで増えている。 実際に動画編集や音楽、クリエイティブな才能がある人、特定の業界や職種が自分に向いていた人はさぞかし幸運なことだろう。 でも実際のところ、多くの人は自分の好きなこと、得意なことは何かを明確にわかっている人はそんなに多くない。 僕は小学生の時から「生きづらさ」というのを抱えて育ってきた。 どうしても人間関係を構築することやマルチタスクができ

      • 魅力的な「住所不定無職」の友達

        僕には住所不定無職の友達K君がいる。 正確に言えばシェアハウスを一応定住所としながらも、全国のお祭りを点々としながら自由気ままに暮らしている。 収入は障害者年金と優しい大人たちからの寄付で月収10万円前後くらいだ。 初めてK君と出会ったのは去年の夏だったか、個性豊かなクリエイターたちがそろう自然体験イベントでのことだった。 歳は僕の一つ上で26歳と聞いたが、年齢の割に幼そうな印象を受けた。 身なりや歯並びはお世辞にも清潔だとは言えない。 あまり洗濯をしていないのだろうか、少

        • JTC(伝統的日本企業)で思う「謙虚さ」という呪縛

          社会人になった時からよく直属の上司から「謙虚であること」を何度も教えられてきた。 謙虚というのは辞書的に言えば、「ひかえめでつつましやかなさま。自分の能力・地位などにおごることなく、素直な態度で人に接するさま。」という意味らしい。 たしかに偉そうな人は嫌われるし、独善的で常に自分が正しいと信じて疑わない姿勢だと周囲からのフィードバックや成長の機会を逃すことにつながる。 だから謙虚な姿勢は個人が成長していく上で重要な姿勢だと思う。 しかしだ、僕は上司から「謙虚でありなさい

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        • 地方移住
          5本
        • キャリア
          2本
        • バックパッカー
          4本
        • 外国語学習
          1本

        記事

          【休息はスキル】平日の有給はなんとも至福の時間だ。

          いまこの記事を書いている僕は平日だけど有給休暇を取得している。 天気がとても良い。 いつもは翌日の疲れを残したまま、定時前に会社に行かなければというプレッシャーを感じながら朝の準備をしないといけないので、どうしても起きられない(笑) それがどうしてか、有給休暇を取得する日になるとちゃんと起きられるのだ。 プレッシャーがない分、気持ち的にも楽だからかもしれない。 時間の流れはいつもゆっくりと感じる。 天気が良くて、特に予定もない平日の朝はなんでこんなに静かなんだろう。 い

          【休息はスキル】平日の有給はなんとも至福の時間だ。

          東京育ちのZ世代が地方の町内会に入って感じたこと

          近年は少子高齢化によって町内会に加入する人が減ってきているらしい。 具体的なデータは知らないが、そりゃあそうだと感じる。 特に東京だと様々な地方から人が集まっている上に、人同士の繋がりも希薄な傾向がある。 そのうえ、SNSが普及したことによって自分が興味のある人、繋がる価値のある人としかプライベートでコミュニケーションをしないようになってしまった。 なんとも寂しいというか冷たい世の中になったものである、と少々嘆き気味なZ世代の25歳は僕である。 生まれ育った東京を離れて広

          東京育ちのZ世代が地方の町内会に入って感じたこと

          【連載 RingNeプロジェクト】第3回 DAO型組織って何だ?

          最近、Web3.0やブロックチェーンという言葉を世間で耳にするようになるにつれ、DAOという組織形態が注目されているそうだ。 DAO型組織とは何か?DAOとはDecentralized Autonomous Organizationの略で、つまり自律型分散組織のことを指す。 これまでの組織形態では社長やリーダーなど意思決定をする人物がトップにおり、そこから上意下達で物事が決定される仕組みになっていた。 その一方でDAO組織の場合、自律して動く個人が協力・議論をすることで組織

          【連載 RingNeプロジェクト】第3回 DAO型組織って何だ?

          「地元」で人生が完結するヤンキーを羨ましいと感じる理由

          東京から広島に移住して2年半近くがたった。 相変わらず広島で広島が地元だという友達ができない。 普段付き合いのある友達は皆、学生時代つまり東京にいた時から付き合いのある人や他県から来た人たち、さらには外国からきた人たちがほとんどだ。 友達のほとんどは、大学を卒業した人が多く、海外へ渡航した経験のある人が多く、新しいことにも積極的に取り組むタイプの方々が多い。 広島に来てからもそのようなタイプの方々とよく出会う。 しかし、どうしても自分と同い年位の人たちと会社の壁を超えて

          「地元」で人生が完結するヤンキーを羨ましいと感じる理由

          無能大学生でも「脱東京」と「ビジネスモデルの理解」で優良企業に内定できる

          こんにちは! 最近はZ世代を中心に転職が盛んになり、改めて自分が就活生の時にどんな軸で会社選びをしていたのか振り返りたいと思い、この記事を書きました。 僕は現在、社会人3年目でグローバル企業の営業をしています。 営業といっても受注した案件のExecutionが主な業務なので、基本的に出張は無く、社内外の調整や雑用などプロマネに近い役割です。 社会人として働くなかで、つくづく自分はマルチタスクが苦手で、ケアレスミスは多く、人とのコミュニケーションも上手くできず、自分に自信を

          無能大学生でも「脱東京」と「ビジネスモデルの理解」で優良企業に内定できる

          【連載 RingNeプロジェクト】第1回 僕が見た『RingNe』の世界

          これは2023年10月8日に開催された「RingNeフェスティバル 第1章」の振り返りである。 社会人2年目のある日のこと、学生時代より付き合いのあった瀧本くんからRingNeフェスティバルについて紹介された。 元より彼はフリーランスの表現者?言語化コーチ?声優?ダンサー?など色々な表現活動を学生時代からしてきており、「何者」かと一言で表すのが難しい。 だが、独特の世界観や謙虚な人柄、どこか気の置けないところが面白く、かれこれ4年くらい連絡を取り合っている。 そんな彼が

          【連載 RingNeプロジェクト】第1回 僕が見た『RingNe』の世界

          【連載 RingNe プロジェクト】 第2回 イマーシブ・フェスティバルとは何か?体験作品「RingNe」を作って、感じて、その世界に没入する

          架空の世界観に没入する「イマーシブ(英:Immersive)」とはどのような状態だろうか? 自分は高校時代に英語の授業の一環でイマーシブ講座という授業を受けた。 それは外国人の先生から英語で数学やコミュニケーション英語等の授業を受けるもので、英語の世界に没入することを通して英語で思考する力を身に着けることを目標としている。 その時、僕は初めて「イマーシブ」という言葉を知った。 最近は様々なコンテンツを通して「イマーシブ(没入)」を体験する機会が増えている。 例えば映画の

          【連載 RingNe プロジェクト】 第2回 イマーシブ・フェスティバルとは何か?体験作品「RingNe」を作って、感じて、その世界に没入する

          エリートの言う「海外は~」「世界は~」に違和感を感じる理由

          大学教授やニュースのコメンテーター、実業家など社会で一般的にエリートまたは知識層と言われる人たちに出羽守が多く、僕は昔から何とも言えぬ違和感を感じていた。 例えば僕の学生時代の体験談を書こうと思う。 1年生のころに、海外志向の強い(意識高い)学生が多く集まるゼミに参加した。 このゼミを主宰していた教授はアメリカの大学院で博士号を取得しており、グローバル人材を育成する社団法人の理事長もしていた。 人生経験豊富で、人柄優れる方ではあったがこの教授が「海外は~」「世界は~」と海外

          エリートの言う「海外は~」「世界は~」に違和感を感じる理由

          僕が「外国」というものに出会ってからのこと

          自分は小さい頃から内向的な子供だった。 正しく言えば、友達がいなかったから一人で完結する趣味を持つしかなかった。 日本の歴史を学んで城跡をめぐったり、地図を見て気になって場所へ自転車で片道2時間かけて行ったりしていた。 17歳の秋に初めて高校の修学旅行でシンガポール・マレーシアに行くまでは海外というものに全く関心はなかった。 そして初めての海外がその修学旅行だったという訳だ。 パスポート、外貨、見たことない景色、何から何まで新鮮だった。 そして何より現地へ渡航する前に3週間

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          社会人1年目に200万円を貯めるメリットと方法

          近年はNISAを中心に老後を見据えた資産形成が流行しています。 そのため、大学生でも証券口座を持つ人が増えてきており、自分としては「若いうちからお金の勉強をしていてえらいな~」と関心しております。 かく言う自分も大学生の内から証券口座を持っていたし、タイトルの通り貯金もしていたが、それは決して自発的・前向きな理由ではありません。 証券口座は大学4年生の時に父親から「これはお前名義の口座だ。30万円入っているから運転免許の取得に使い、残りは自分で運用しろ。」と譲渡されたのが始

          社会人1年目に200万円を貯めるメリットと方法

          タイ社会の残酷な美白信仰について

          去年はタイのバンコクへ行く機会に多く恵まれた。 旅行で1回、海外出張で1回、他国へのトランジットついでに2回、合計4回バンコクに訪問した。 同じ都市でも訪問する回数が多くなればなるほど、新しい発見や前回訪問では気が付けなかった点が分かるようになる。 今回の記事ではタイ社会における美白信仰について書きたいと思う。 近年のタイはバンコクを中心に急速な経済発展をしている。 あくまでもバンコクに限るが5Gは通じるし、キャッシュレス決済もできる。それに海外の高級ブランドを買いあさる

          タイ社会の残酷な美白信仰について

          ラマダンの夕食会に招待されました!

          2024年のラマダンは3月10日から4月8日までの約一か月であるが、その間は世界中のムスリムたちは断食をする。 断食と言ってもまったく食事をしないのではなく、日中だけ一切飲み食いをしないというものである。 だから彼らは日の出前に朝食を済ませ、日没まで空腹をこらえる。 そうすることでお互いに信仰心を深めて、貧しい人たちへの共感を感じられるようにするのである。 ラマダン明けの夕食のことを「イフタール」というのだが、今回のこのイフタールについて書こうと思う。 近年、東広島市では

          ラマダンの夕食会に招待されました!