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【雑記】落語と私【地方】

社会人落語家の端くれの話

いや、寒い。
ストーブ抱きたい。
火傷しても良いくらい恋しい。

落語と私に関する雑記を
書いていきます。

♡10個もらいましたー!!ありがとうー!!
感謝申し上げます。

Twitterで10個ももらったことない。
noterさんは優しい!優しいね。
コメントもいただきましたし。
前向きに書いていきましょう。

そんなこんなで本日も
いってみようと思います。

社会人落語家 中家すゞめ

落語&講談

2019年 夏 飯坂温泉 旧堀切邸の落語会終演後

第四回 推しに会うなら地方寄席

SNSが普及していなかったら、
こんなに文章…
言葉を書かなかったかもしれない。

自分でホームページを作成できるサイトが
次々現れた。ブログも。
使いやすいサイトで、
寄席に行った記録を書き残し始めた。

ヲタク気質なため、
どこかに書いておきたかったのだ。
誰がなんの噺を…みたいな。
変態だし頭おかしいから、
噺の名前わからないと
落語協会にメールするの。
あらすじ書いて、
で、なんていう噺なんですか?
って最後につけると
ちゃんと返事が来たもんだから
これはすごいと思ったね。

サイトであればいずれ
外部の知らない人から見つかる。

案の定他の落語沼の住民の方に見つかった。
良かったら一緒に見ないか
と、言われて、
いっすよー池袋っすねーりょ
って言って、一緒に見た人がいた。

その人とは現地集合現地解散の関係だった。

「この後、ドトールとか行きます…?」
こちらなりに気を使って誘ってみた
「いや、ちょっと…また」
そんなやりとりが何度かあって
誘うのをやめた。
落語観た後、感想言いたい。
友だちならそうなるけど、
沼の住人はそうならないようだった。
感想は自分のうちに潜めておくようだった。

楽しみ方は人それぞれだし。

ネットは便利で推しにもホームページがあった。
きっとhtmlを駆使している。
推しは言わなくてわかるだろうが
柳家三太楼だ。

今月は三ちゃんどこの寄席だろう。
ワクワク。次の月も調べちゃおうかな。
柳家喬太郎の作る女子みたいな感じで
違うヲタクしかいない
日吉のネカフェにもぐり込んでは
検索バーに推しの名を入れ
ホームページを隅々見ていたのである。
気持ち悪いっ。

池袋、浅草、新宿、上野、国立
そのどれでもないものが目に入った。

大念寺 「念々寄席」 千葉・野田
共演 神田ひまわり

寺?
野田?
あー、女流講談師さんと一緒の寄席なんだ。

後から調べてわかったことだが、
地方寄席というものがあり、
噺家が、地方に出向いて公演するものだ。
毎日やってる定席の寄席に席亭…
支配人みたいな人がいるように
地方寄席には世話人がいる。スタッフだ。

行かねば!千葉に行かねば!
本能が叫ぶ。

翌日、職場の休憩室にある
シフト表の来月のその日に
希望休みの”希”を記入して
休みをもらった。

当日
片道2時間電車を乗り換えて
流れ着いたは野田の大念寺。

寺務所の扉をガラリと開けて
入場料を叩きつけ
本堂に入りますれば
眼前に飛び込みますのは
張り扇弾ます講釈師
神田ひまわり!
おーいお若ぇの
言ってることが
さっぱりわからねぇーじゃあねぇか
声も通るし滑舌も良いが

「加藤清正公が馬に跨りぱっぱっぱっぱっぱー」
これだけが唯一聞き取れた言葉で

推しになった。

地方寄席の良いところは
出演者が1人か2人くらい。
だから、
いつもより1人の持ち時間が長い。
会場もそんなに広くないから、
演者とお客さんの距離も空気感も近い。
場所もお寺とか集会所だったりしてさ。
音響の環境は目をつぶれるよね。
生声十分届く。

で、世話人が気さくだったりする。
「あなたどこからいらしたの?はじめてよね?」
大念寺の責任者は尼さんだった。
「あー、日吉です。」
「横浜?どうして?」
「あー、三太楼さんが見たくて。」
「わざわざ?どのくらい時間かかるの?」
「2時間ですかね」
「ちょっといらっしゃいよ」
連れて行かれたの。
「師匠、すごいのよ、あなた見るために
横浜からいらしたのよ。2時間よ!?」
楽屋に。
「えー、ありがとうございます。
わざわざ横浜から?」
「あ、どうも…ありがとうございます。」
三太楼だ。
「手ぬぐいないの?師匠?」
「今日はないんですよ…。」
「まあ、残念だわね。
あなた、またいらっしゃいね。」
「今日は楽しんでってください。」
にこやかで穏やかで仏かと思った。
「はい、ありがとうございます。」
マジか。三太楼と喋った。
えー。

その時のネタは青菜が
強烈で、他は覚えていない。

それより何より、
楽屋の三太楼は肌着とステテコだった。


今もやってるのかな念々寄席。

大念寺の皆さんは優しくてステキよ。

物語はここからが動き出すところでは
ございますが、
今日のところは文字数がいっぱいいっぱい!
この続きはまた、気が向いたら!!

二ツ目さんとの寄席の
入場整理券用に作ったイラスト
かわいいから気に入ってる。
元が誰だか絶対当てられない自信あるんだ。

#落語 #趣味 #自己紹介
#千葉県 #社会人落語家 #推し活

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