見出し画像

「発達心理学特論」放送大学大学院の単位を取ろう④


放送大学大学院の科目,「発達心理学特論」です。私が修得したときには‘15でしたが,今は‘21に更新されているようです。放送大学に入っていればバージョンが変わっていても聞くことはできるので(入っていなくてもラジオで時間が合えば聞けますが)情報をアップデートすることには問題ないでしょう。(半分弱の講義が更新されているようです。)

放送大学で取得可能な心理士の資格要件にもなっている科目です。


1 発達心理学特論’15

媒体…テレビ(インターネット視聴可)
分野…人間発達科学プログラム・臨床心理学プログラム
講師…荻野美佐子

テレビ授業です。メインの荻野先生のまろやかな語り口でわかりやすいです。

通信指導…マーク式 講義をちゃんとやっとけばOK

単位認定試験…マーク式 こちらも,講義をちゃんとやっておけばOKです。


教科書

294ページ

共同執筆者


「ミヤモト個人的なレビュー」


難易度…☆☆☆
復習になった度…☆☆☆☆☆
役に立ちそう度…☆☆☆☆


2 概観

心理学系の科目はたくさんありますが,その中でも,その名の通り発達心理学に関した科目です。教員免許を所持している人なら学部で発達心理学の基本は勉強しているはずですが,特論とのことでもう少し掘り下げます。前半は発達の領域(記憶・認知・自己など…),後半は時間変化(乳児期…成人期…など)を勉強します。具体的なデータや実験などの話題も交えてやっていくので,理解しやすい科目です。

また,ラジオ科目だとどうしてもイメージをつかみにくいことがありますが,テレビなのでそこは安心。テレビ科目といっても,番組表に従ってみる必要もなく,インターネット環境さえあればオンデマンドでいつでも見ることができます。

インターネット上では(若干怪しい)「心理学的には…」「子どもの発達を考えて…」などの言説も多数見られます。そのあたりを,根拠に従って確認したり,否定したりする力がつく科目です。例えば,「子供が物を擬人化するからといってそんなに『人としてとらえているわけではない(人間とは別物ととらえている)』」とか,「発達段階を考えるなら,余計なことをワーキングメモリに入れるような教え方はダメよ,とか…」(例の掛け算とか)


心理学系の知識をちょっとバージョンアップさせたいならオヌヌメです。