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ペルセウス座流星群は極大日じゃなくても見られる

昨晩から今日未明にかけてが、ペルセウス座流星群の極大だったらしい。

極大というのは、流星群自体の活動が最も活発になること(その流星群に属する流星の数が多くなること)、またはその時期のことをいい、ペルセウス座流星群の場合、1時間あたり30個程度の流星が見られるとされる。

が、何度も流星観測した経験上、星のよく見えるところならば、ペルセウス座流星群の極大なら50個くらい見えると思う。

そんなこと言われてももう終わったじゃん、と思うなかれ。

ペルセウス座流星群は、今晩も、明日も、何なら明後日でも、まだまだ見えるのである。ペルセウス座流星群の場合、極大日を挟んで前後1週間くらいは、全然観測できる。

流星群の正体は、彗星や小惑星が地球の公転軌道上に残していった「ちり」のような物だ。そこを地球が通過する時、「ちり」が大気圏に突入して流星になる。

その「ちり」の量によって、どのくらいの数の流星が見えるか決まる。また「ちり」がどのくらいの幅に散らばっているかによって、流星群の見える期間も変わる。ペルセウス座流星群の場合「ちり」の幅が広いから、半月くらい観測できるのだ。

流星は夜空のどこにでも出現する。だから特にどの方角を見るのがいいということはない。しいて言えば、雲や建物など遮るものがなく、月や人工の明かりが目に入らない方が星が良く見える。一点を見つめるのではなく、空の広い範囲を眺めるように見るのがいい。

流星のよく出現する方角は特にないが、時間帯はある。明け方だ。ただ、この時期は明るくなるのも早いから、夜中の3時から4時くらいだろうか。理由はこうだ。

地球は自転しながら公転軌道(太陽周回軌道)を、進んでいる。太陽の側が昼、反対側が夜だ。北極星から見ると、反時計回りに自転しながら、反時計回りに公転している。
つまり、夜から朝になる時に地球の進行方向を見ることになる。

真正面から「ちり」に突っ込む時が、一番多くの「ちり」が大気圏に突入してくる。だから明け方に流星が多くなるのだ。

昨日見れなかったー!

という方、今日は早寝するか徹夜するかして、夜中の3時頃に夜空を見上げてみては?

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