曲作りの工程

こんばんわ。
最近曲作りって言う言葉で「完成された音源」みたいなのに紐付きがちだな〜って思っていて、曲の完成には工程があるので、それを書いてみようかなって思います。

順序↓
①メロディとコードを作る(作曲)
そう、メロディとコードが作れたらそれはもう立派な作曲です。作曲者欄にも載ります。コード無くてもメロディだけでも作曲です。
ちなみにこの段階で歌詞を並行して書く人もいると思います(自分で作詞する場合は)。

②楽器を付けていきつつ、曲全体の構成を作る(アレンジ)
ドラム、ギター、ピアノ、ベース、ストリングスなど、楽器を入れていきながら、イントロや間奏など楽曲の頭からケツまでの全体図を作ります。これらを専門的に行う方々がアレンジャーと呼ばれています。

最近だと①、②を1人で完結する人が増えてきてますね。DAW、DTMそう言ったパソコンで全て完結出来る時代だからだと思いますが。

あと、メロディ無しでオケトラックを作ってからメロディを別の人が付けるパターンとかもあるのでやり方は様々ですが、共作という形になる場合もあったりします。

③作詞
歌詞をつける作業です。

④レコーディング
そのままレコーディングです。
歌やギター、ベース、ドラムなど。

⑤レコーディング後の補正
録った歌の補正作業です(楽器も補正する事はあります)。
歌は基本的にニュアンスを優先して録るので、どうしてもピッチがズレたり、リズムが早かったり遅かったりなど起きたりします。なので、それを直してあげる作業ですね。

⑥MIX
ミックス作業は各楽器、歌等のトラックの音量バランスを決めたり、リバーブやディレイで空間の処理。奥行きや、響き方などを決めていきます。
イコライザーで音の帯域処理。例えば歌が聴こえずらいなら歌の芯部分の帯域を空けてあげるために、各楽器にイコライザーで芯部分の帯域カットをしたりします。
コンプレッサーで小さい音と大きい音の差を埋めていく作業をします。
このミックス作業が出来る人、出来ない人で結構別れると思います。⑤までは自分で完結出来るけどそれ以降は専門の業者やエンジニアにお願いする事が大半だと思います。

⑦マスタリング
マスタリングは文章で説明するの難しいんですが、圧縮率を決める、音量を上げる作業です。ミックスがどういったものなのかで、結構左右されると思いますが、圧縮と音量だけではなくて、なんかこう、空間をどういう比率で埋めるのかていう感じでしょうか。正方形のBOXに同じ大きさの球体入れても隙間が出来ますよね?その状態がミックス。そのBOXと球体の隙間を埋める作業です。これで説明合ってるのかな。笑

これが完成までの工程です。

SAZANAMi Λug.はSynC'rock以降の音源は、宮城、望月が各々全ての工程をやるようになりました。かなりのトライアンドエラーを繰り返して現状なので、まだまだこれからの音源は研磨されていくと思います。

と、まぁここまでやって完成です。

因みにアイドル含む複数人が歌う曲の場合は、歌割り作りとかも含まれてきますね!

最近だと、楽曲提供ていうのはこの完パケの状態で欲しいという事が多いと聞きました。大変ですね💦

ミックスマスタリングが出来る様になる事必須、またはエンジニアに投げて依頼料から差し引くみたいな感じなんだと思いますが、曲単価がどんどん安くなってきてるみたいなので(これ多分背景にコンペ落ちの楽曲まとめ売りとか、安売りとかしてる人達がいる?気がする)、曲作りで仕事するのも大変な時代になってきてますね。AIの登場もそうですが、、、

因みに中森陽毬作曲、宮城がアレンジという形でリリースした「8月のファンファーレ」ですが、中森が①、②、③の工程を終えた状態でパスを受けまして、②を宮城が再構築したという感じですね!けど、元々送られてきたオケの雰囲気は残して、楽器を増やし、ギター録音して、フレーズやパターンとかをアレンジしました。セクションを増やしたりもしましたね。

その後④〜⑦を宮城がやって完成ていう感じでした。

沢山のアイドルグループが日々新しい音源をリリースしていますが、背景にはこれらの作業をやっている人間がめちゃくちゃ居るんだと思います。
皆凄い、尊敬します。

でわ。

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