見出し画像

宮古とか政治とか 妄想日記 2020 vol.2

FBで私が昨日シェアした投稿。

苦々しく思ったひとも多いと思う。

スクリーンショット 2020-06-10 7.30.52


でも、これを「ねじれ」と呼ぶか、「自治本来のかたち」と呼ぶかは、人それぞれだと思う。

宮古では保守が分裂したけど、ある種の痛み分けのような形で当確が出ている。島民のいつわらざる総意かもしれない。

関係ないけど、新聞記事のバンザイが「ヒヤサッサ(踊る時のかけ声」なのが微笑ましいです。その感覚でもう一度見てくれると、なんだかホッとしないですか、笑。

スクリーンショット 2020-06-10 7.30.52

さて、前回の続きです。「親の守りが強い」ことの陰の部分。

日本社会がアメリカ化してきている実感が私にはあります。超個人的な意見です!

さて、差別の問題は、アメリカ国内で恒常的に不満は蓄積している。黒人だけではなく、多分移民も含め、人種問題と言ったら良いのか。

今の時点で、差別の問題においては日本は黎明期だとも思う。これから人手不足で外国人労働者も増えると思うので。

差別はもともとあったにも関わらず、あまり公的な場所で口にされないのが日本かなと思う。アメリカみたいに激烈な形ではない。

私自身も、島にいる時は在日の人、外国人労働者の話は、子どもの頃はほとんど知らなかった。

なので、子どもの頃から地元を離れない人にとっては、生活のなかで人権や差別など顕在化していない層も確実にいると思う。主張する人は怖い人と感じる人もいると思う。

数年前、あるお母さんと話していて、このような差別や人権の話になった時

「子どもたちは知らないほうがいいし、人権教育は学校でもやってほしくない」

という言葉を聞いて、私は衝撃を受けた。言葉通りではないが、ほぼほぼそのような内容だった。

なぜなら「自分でも実感していないし、難しくて、子どもにも説明できない。意見がないから」だそうだ。

高い学歴を持ち、日々子育てに奮闘するお母さんでもサラッと言えてしまう。当惑して、相づちにすら窮した。

私の娘たちもこの地域で、多分同じような感覚で生きている。ネガティブなことは聞きたくないので、誹謗中傷と批判と悪口と陰口の区別がつかない。まずは考えたくない、の一点張りだ。閉じてる。

なぜなら、深く知ると、罪悪感を持つか、差別心が生まれるかだからだろう。普通に暮らしていると、考える土壌が貧困にならざるを得ない。

親の守りが強い良い地域がゆえのマイナス面かもしれない。



アメリカにヘリコプターペアレントという言葉がある。



ヘリコプターがホバリングするように、関わり続けることがやめられない親のことを言う。子どもの足元にある小石すらも事前に取り除いてくれるカーリングペアレントにも分岐する。

多分、日本でもこの層は優勢になっていくと思う。

どこまでが親の愛情か悩ましい。それは産まれ育った地域にもよるだろうし、親が病気になった時など環境の変化でどうストーリーが変わってくるかまで考慮しにくいからだ。

個人的には、親の余力は、自分の幸せのために使うほうがいずれは子どものためだとも思う。幸せになるために、親も一人の人間としてオリジナルな生き方をする背中を見る方が経験になるのかもと思っている。

独創的であれ、という意味ではない。考えて、休んで、行動して、考えてのサイクルがあれば、人生は「人に出逢うこと」の稀有さを感じられる。

他人へのヘイトをSNSやTwitterにばらまく時間もなくなる。

もちろん、子育てが幸せな人、いわゆるサポートするのが好きな人もいるので、それはそれでいいと思う。ただ、見返りを求めなければ、だけど。

母性への過剰な期待がある日本社会


個人的な意見だけど、日本もアメリカも「母性」を賛美しがちな印象がある。

母の前に一人の人間なのに「母親はこうあらねばならぬ」というレッテル張りと過剰な期待が世間や子どもたちにはある気がする。最近のアメリカのTVドラマはこの軸で数年前から番組制作がされている。

おすすめなのは、このドラマは「母」と「差別」が浮き彫りになっていて秀逸。



今なら(2020年6月10日時点)では、字幕版がアマゾンプライムでも見れます。興味のある方はぜひ。今回の抗議デモと暴動の境目がわかる作品だと思う。

リトル・ファイアー~彼女たちの秘密 (字幕版)

レビューに「アメリカ社会の根底にある人種問題に加え、格差社会、LGBT、女性のキャリア、いじめ、家族関係、などなど社会の普遍的な問題が凝縮している作品」とある。

主役のリース・ウィザースプーン(Reese Witherspoon)は、日本ではあまり人気がなさそうだけど、怪演っぷりは感動する。

前述のお母さんの「子どもたちは(差別や人権を)知らないほうがいいし、人権教育は学校でもやってほしくない」と言ってしまえるのは、この主演の白人女性みたいな言い方かもしれない。

でも、世の中的には、とても素晴らしい母親というところから物語はスタートする。

母親は、親としては愚かであってはならないのだろうか。大人でも間違いはたくさんするのに。

「差別や人権」は説明するにはあまりにも負担が大きく、親としてはカバーできないから子どもは知らないほうが良いということだから、母の苦悩は深いかもしれない。

詳しくは、以下のよくまとめられていた記事です。

多様な人種が多いアメリカは、日本よりもそういう議論を進めてきたと思われる。結果、アンティファなのだ。

今回は、平和的な運動と暴力的な運動の二極化が進んでいて、前述した1992年のロス暴動とは違う印象がある。

小さな火が大きくなってつながる。


アメリカは、92年には暴力犯罪がピークになって193万件。2013年まで115万件に落ちていたが、トランプ政権になって徐々に上がってきていて、120万件超えたり越えなかったりしている。

私自身が1989年にワシントンDCに行ったときにも、1991年のバンクーバーでも、同じ種類の小規模な暴動を経験した。韓国系アメリカ人が経営する商店はターゲットになっていた。個人的には、その数年後のロス暴動で最終的に爆発したと思う。

小さな火が大きくなってつながる。

今回は暴動もあるが、主は抗議デモだ。それを政争の具にしたトランプ。支持率が落ちても仕方ない。

抗議デモも暴動も日本ではあんまりピンとこないと思う。いつも思うけど、日本は犯罪が少ないという意味では平和だと思うから。

世界の殺人発生率の国別ランキングでは、米国は人口10万人当たり殺人発生件数5.32。日本は0.24。

ちなみに1位のエルサルバドル61.71です。日本の次はシンガポール0.19で以下バチカン、リヒテンシュタインなどは、非公開の5国だけ。

このシリーズ、まだ続きます。このトピック、私の中では旬なのです。



頂いたお金は、宮古島の歴史と文化の活動をするために使いたいと思います。