見出し画像

ダンス:ノエ・スーリエ『The Waves』

久しぶりに書きます

去年ぐらいから、能楽を見に行ったり、演劇、クラシックも見に行くようになりました。このような上演芸術にも興味が出てきて、月1回は舞台を見に行きたいなと思っています。

彩の国さいたま芸術劇場 ノエ・スーリエ『The Waves』 

(彩の国さいたま芸術劇場 HPより)

初めてダンスを見に行った。
装飾がまったくない舞台。左手にパーカッション、音楽を担当するIctusの2人が立っている。ダンサーは6人。画像通りシンプルな服装。
音楽が鳴り出す、ダンサーが踊りだす、音もダンスも規則性があるようなないような、適度な自由度をもっている。引き込まれるかのように見る側も緊張感が高まる。ゆったりとした音楽に変わり、ダンスもゆるやかに。緊張と弛緩の時間が入れ替わり立ち替わる。音楽とダンスは近接するときもあれば、一定の距離をとっているときもある。
音楽が鳴りやんだ。シーンとするかと思いきや、ダンサーの息づかいと床を踏む音がフロアに響く。音楽で隠されていた生身の人間の音がその営みとして露出された。驚いた。ノエ・スーリエは意図していたのだろうか。
ヴァージニア・ウルフの小説『The Waves』の一節が舞台の画面に映し出される。ダンサーの一人が声を出して、その一説を読み上げる。ダンサーの男女2人組が寝ている状態で絡み合うようにムーブするが、決して官能的なものではない。不思議な世界。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?