お賽銭とコンサドーレ札幌のチケット

今回は買った物というより、「お金を使った事」になります。
突然ですが、サッカーは好きですか？
僕は北海道に住んでいるので、地元のコンサドーレ札幌ってチームを応援しています。
でも今年の成績が悪くて・・・
このままだと2部に降格してしまいそうなんです・・・
その中で、8月25日（土）に大事な試合がありました。
ジュビロ磐田戦です。

相手も残留争いをしているので、この試合に負けると1部残留が相当厳しくなります。

この試合をいつも通り自宅のテレビで観戦しようとしていた僕は試合前日の夜、noteである記事を読みました。

それはコンサドーレ札幌に所属するゴールキーパーの児玉潤選手という方が書いた記事です。
その内容は児玉選手がどうやってコンサドーレ札幌というチームに入団することになったかっていうのを、本人が当時の心境とかを振り返りながら書いてるんですが、これを読んだ僕はひどく感動しました。
こんなに頑張ってる人間が僕が応援しているチームにいるのか！
というよりこんなにしっかりと目標に向かい、全力で生きている人間がこの世にいるのか！と驚きました。
こんなに頑張っている人がいるチームが2部に降格して良い訳がない！
そう思った僕は何か自分にもできることはないかと考えました。

しかし、翌日静岡県で行われる試合に行けるお金も時間もありません。

しかもその時の僕はヨレヨレのTシャツを着て、お盆のお供物の残りの饅頭を片手にビールを飲むという、「部屋とYシャツと私」ではなく「BEERとTシャツと和菓子」状態でした。(飲んでいたビールがサッポロビールという事がせめてもの救い)

それでも足りない頭を振り絞った結果、翌朝の試合当日の朝6時、僕は自転車に跨っていました。向かうは地元で一番大きな神社です。

そう、今の僕に出来る1番の応援は「神頼み」だったのです。(今考えたら絶対他にもあった)

自宅から神社へは片道40分程、往復で1時間半程かかります。朝といえど日差しが厳しく、汗をかきます。さらに神社の手前には急な坂道がありましたが「全ては札幌の勝利の為！」と思えば苦しくなんかありませんでした。
気分は「走れメロス」です。僕が頑張れば今日の試合で札幌が勝つのです。
(おじさんが一人頑張ったって影響はないし、実際に坂道がきつ過ぎて最後は自転車から降りて押して歩いた)

汗だくになりながら神社に到着し、お賽銭を入れようと財布を開けましたが
財布の中には1000円札一枚と10円玉と1円が一枚ずつあるだけでした。

41歳の大人なのに1011円しか持っていなかった自分に少し引きましたが、しかしそこはサッカー攻守の切り替えのように気持ちを切り替え、10円玉と1円玉を賽銭箱に投げ入れます。
(最初は1000円札を入れようかと思ったけど、「サッカーは11人だし・・・」と自分に言い聞かせ1000円札を無事に死守した)

その後帰宅した僕は他にも、
･試合が終わるまで断食する(お腹が空き過ぎて試合観戦に集中できなかった)

･スーパー銭湯でサウナに合計45分入り、暑い中試合をする選手との一体感　　　を感じる(断食中なので、サウナ後ビールを飲んでいる他のお客さんを獣のような目で睨んだ)

･試合が終わるまで誰とも喋らない(奥さんと子供が出かけていて相手がいなかっただけ)

等のマイルールを勝手に設け、試合に勝てるように願掛けしました。
そして試合結果はというと・・・

勝ちました！

本当に嬉しかったです。
僕がやったことなんか全っっく影響はないですが、とにかく試合には勝ちました！
これでわずかですが残留の光が見えてきた気がします！

試合後の祝杯のビール(もちろんクラシック)を飲みながら気分が上がった僕は次節、札幌で行われる試合のチケットを予約しました。
そう次の試合は生観戦することにしました。

財布にはもう少しお金をいれていこうと思います。

お賽銭とチケット、良いお金の使い方をしました！