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なぜラグビー部は就職活動で有利と言われるのか

お疲れ様です。37就活塾です。

今回はたまに聞く「体育会系は就活で有利!」ってのが何故なのか考察します。

そもそも、スポーツやってる=就活が有利って、論理が飛躍してますよね。

企業はラグビーが上手い人間が欲しいわけではないです。

ではなぜ、某私立大のラグビー部などが商社やコンサル会社で就活無双をしているのか、考えてみましょう。

企業が欲しい人材像を考えてみる

まずは企業が欲しい人材像が何か、考えてみます。

どの企業も揺るがず根幹にある思想は「仕事がデキるヤツがほしい」だと思います。

(そんなこと分かってんだよ!って思ったかもしれませんが、まあ聞いてください)

つまり、企業は「仕事がデキそうなヤツ」を採用するわけで、スポーツをしている人間は仕事がデキると思っているわけです。

ここでいう「仕事がデキそうな学生像」は大きく2つの要素があります。

・コミュニケーション能力がある
・入社後に頑張れそう

新卒を評価する軸は、本当にこの2つだけです。少なくとも私は。

そもそも新卒に能力は求めてない。

新卒には即戦力的な期待はしていません。

ハッキリ言ってお荷物です。これは東大卒でも慶応卒でもMARCH卒でもFラン卒でも同じ。

会社は赤字を覚悟で成長させます。

例えばシステム開発会社の新卒に、プログラミング能力は求めていません。

プログラミング能力は入社後に身につけてくれればよいです。

企業が最も恐れているのは、新卒社員が入社後に全く頑張らず成長しないこと。

これが本当に怖い。だから適性診断や面接で、頑張っていけるか見極めようとします。

単純な話、ここで

「プログラミングに興味があり、学生時代に打ち込んできた」と言えば、

「プログラミングに興味がある人だし、入社後頑張ってくれるだろう」と評価します。

なので、学生目線で見ると「能力がある人が受かるんだ」と勘違いされがちです。

しかし、違います。この場合、能力ではなく今後の伸びを期待して合格を出しています。

繰り返しですが、今ある能力が大事なのではなく、入社後に努力して能力を伸ばせる人間が欲しいのです。

ではなぜ体育会系が採用されるのか

前置きが長くなりましたが、ようやく本題です。

ここまでで話した企業が欲しい2つの人材像を、体育会系は満たしているため採用されやすいです。

・コミュニケーション能力がある
・入社後に頑張れそう

ラグビー部は4年間、本気で血を吐くくらいの努力をしています。

この経験は本当に価値があります。

奴らは並みの新卒がぶつかる壁を、壁と思いません。

多少の困難や失敗に当たっても、「ラグビー部のときよりマシだな」と思い乗り越えてしまいます。

このメンタル面の強さはどんな仕事にも良い方向に働きます。

頑張り続けるスタミナが圧倒的なので、継続的に成長できる人が多いです。

実際に採用し、失敗したケースをあまり聞きませんし、私の周りで使えない人間はあまりいません。

しかもコミュニケーション能力がめちゃくちゃ高いことが多いです。

フランクに笑いも取れるし、上下関係もよく理解している。

お客さまに粗相をせず、むしろ好かれる人が本当に多いです。

つまり、ラグビー部はコミュニケーション能力が高く、入社後に頑張ってくれるから採用されるわけです。

ではスポーツをしないと不利なのか?

スポーツをしていなくても、同じロジックでアピールすれば採用される可能性は非常に高いです。

というか、このロジックにたどり着かず「バイトリーダーが~」「海外旅行が~」と不毛なアピールをする人間が非常に多いようです。

(そんな人間は1次の人事面接で落ちるので、私はあまり出会いませんが…)

企業はバイトリーダーしてた人間が欲しいわけではありません。

「そこで死ぬほど頑張ったから入社後も頑張れるんだ!」というロジックがあれば別ですが…。

繰り返しですが、ダンスでもバンドでも勉強でも旅でも何でも良いです。

・コミュニケーション能力がある
・入社後に頑張れそう

この2つができるんだ!とアピールできる何かを学生時代に育ててください。

そうすれば面接でも上手くいくと思います。

面接のコツはまた別途ヒマなときに書いてみます。

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