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新婚一年の私に突然訪れた絶望。vol.3

あと2日で新婚丸一年、アツアツホヤホヤの一番幸せな時期。

だったはずなのに、私は今絶望の淵に一人立っている。

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彼から告げられた、"素"のままがいちばん良いという指摘。

夫の根気強い説得のもと、私は徐々に自分の鎧を一つ一つ脱ぎ始める。

スキニーデニムを履いた。
マツエクをやめた。
化粧を薄くした。
眉毛を生やした。
髪を結んだ。
縮毛矯正をやめた。

そして、アイテープを、やめた。

約1年かけて、私は夫の嗜好に近付けるように、徐々に素を自分をさらけ出していった。

すると、
その方がかわいいよ。きれいだよ。
今がいちばん良いよ。
と褒めてくれる夫。
周りの友人らにも褒めてもらえることもあった。

それでもやはり自分の中での葛藤があり、
たまに眉毛をいじったり、
髪質改善トリートメントをしてみたり、
アイテープをつける日があった。

すると夫は時にがっかりし、時に怒り、喧嘩にもなった。

喧嘩になるたびに、

「俺がそのままが一番キレイだって言ってるんだからそれで良いだろ!」

と言われる。
側から見れば、惚気とも取れるような痴話喧嘩。

本人たちは真剣だ。

夫が私に対して感じる不満は、素のままの"見た目"をさらけ出さないこと、その一点なのだ。

だから、私が自分のコンプレックスを受け入れて素のままの姿でいれば、私たち夫婦は本当に円満なのだ。

4/8(水)の午前中までがそうであったように。

世間ではコロナ離婚だのなんだの、一緒に過ごす時間が増えることによりギクシャクする夫婦やカップルが増えているというニュースが広まった。
そんなニュースを見ては、「私たちは"コロナ離婚"ならぬ、"コロナ円満"だね〜〜」などと言って笑いあっていた。
24時間ずっと同じ部屋で過ごし、出掛けるにも常に一緒だった。それでも今まで以上に仲良く、本当に幸せだった。
コロナの影響で世の中は暗いニュースも多いけれど、私たちは結婚丸一年を迎え、益々仲良く、幸せに過ごすのだと思っていた。

それが、私のたった一つの行動で台無しになってしまったのだ。

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