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心を燃やさない

意を決して出した異動希望だったけど、少なくとも来年からの異動は叶わないことが判明する。まあ、なんとなくわかってはいたし、急に引っ越しを考えたりしなくてよくなって、ホッとしたのも事実だけど、やっぱりちょっとがっかりする。
この仕事に就いて約10年、正直言って1度も、自分がやりたかった仕事はできていない。

世の中、やりたかった仕事をできる人なんて一握り。
仕事っていうのは、やりたいかやりたくないかじゃなく、お金を稼ぐためにすること。

それで納得したかったけど、たまにこうやってそうじゃない自分がひょっこり出てくる。

「誰かが何かを伝えたくて作りたいもの」を作ってるんじゃなくて、「法律で決まっていて作らなきゃいけないもの」を作っており、「作りたい」って気持ちがどこにも存在しないから、いつまで経ってもモチベーションがわかない、と自分では解釈している。「読んでもらいたい」とか「売りたい」とか、そういう世界のなかで物を作る仕事がしたかった。
でもそういうものって、世の中にたくさんあるけど、どうやって折り合いをつけているのだろう。自動で作ってるんだろうな。

もう、本当に、そんなものはもうどんどん、AIとか、人間じゃないものが心を使わないで作るべきだ。人間の心を燃やさないようにすることにいっぱいお金を使ってくれないか。ああいうものを作ることにいくら心を燃やしても、何も返ってこないから。それによって、自分の仕事がなくなったってかまわない。そのほうが世の中のためだから。どんどんなくなればいい。わたしはもっと、価値のあるものを作る手伝いをする仕事がしたい。

黙っておとなしく仕事してると思ったら大間違いだからな。
ということが、人間のマネジメントを蔑ろにする上司にちょっとだけ伝わってるといいけど。

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