錯覚の中のホンモノ 自然とのつながり
3月ですね。
毎年この時期思うのが、冬眠していたなと。
今年は特に意識的に丸まってもいたような。
内側を見つめたら
が、振り返ってみれば、
とんでもない高く険しい山を前に見ていたのが
冬眠中、その先にあった山を背にしているような感覚。
ここ数ヶ月は、ずっと夢の中のような嘘か現実なのかわからない話題とともに、みんなの声が遠くから聞こえるようになったと思う。
きっと新たなテッペンを覗いて、「じゃ今年はどう活動する?」が発動する季節、冬眠から覚めた感覚なんだと思う。
テッペンで見えた景色を言葉で表すと「錯覚」。
その錯覚は、これまで感じていた「自分と社会の違和感の根底」ともいえそう。
生きているとは
「生きる」でなく「死」を見ている。そういうタイプなのだと思う。
これは「動いているもの」その視点の錯覚を鋭く見ようとしてしまう。
生物学者の福岡伸一さんの「動的平衡」にある、「生物は常に自らを壊しつつ創りかえることがなされている」というような言葉がスッと入ってくる。
「生きている体」の細胞では、自らを壊していることも常に起き、分解と合成を繰り返し、バランスをとっている、それは一見止まっているように見えているというのだ。
実は皮膚が毎日剥がれていっているようなこと。
本当はもっと深いのだけど、深すぎてこんな一言になってしまう。
破壊されることがあるからこそ生きている。
ずっと「私がある」ようで、日々、「同じ私ではない」。
もう「昨日の私」は二度と出会うことはないのが現実。
一見止まって見える平衡状態を、「止まっている」と捉えるか「動いている」と捉えるかで、すべて見えるものが変わってくると思う。
小さな頃の写真には、過去の私がいる。
その情報、止まった写真の瞬間を組み立てれば「過去」。
そのストーリーも写真の組み立て方でいろんなストーリー展開し、動き出していく。
止まっているものとは
またここ最近特に「止まったもの」を「動いている」と捉えてしまうように思う。
日々、「破壊していないモノ」を「生きている」と錯覚。
例えば「ニュース」
昨日の「止まった情報」をまるで生きているかのようにニュースとし、生きた魚、しかもいかに活きた魚にして流されている。
今ではスマホで、まるで今ここに生きてるかの情報を、活きてるように自らの指を動かし盛り付けている。回転皿で盛り上げているように思う。
サッカーを観にいくと、思わずリプレイの表示板に拍手をしている。
またその止まったものが生きているという見方は、本当に生きてる自然界の生き物たち、大地を止まったものとしてみてしまう。それは、すべてをひっくり返してしまうような大自然の危険な予兆を見えていないということ。
言葉と現実の関係
ニュースという止まった言葉で、今この瞬間の現実を変えてしまう。
本当はおかしなこと。
言葉と現実はどちらも大切なもの。
切り離されることなく、お互いがあってようやく成り立つ。
誰かの言った「この呪文を唱えれば幸せになります!」
これで幸せになると思うなら、きっとその幸せは訪れない。
呪文だけに力がない。
決して呪文を唱える私たちの力を、呪文に明け渡してはいけない。
私たちに力がないから呪文を手に入れるのではない。
そこから動かない、時間が止まった「呪文」は、常に分解と合成を繰り返しながら、止まって見えているだけの「生きた私たち」が唱えることで、ようやく動き出す。
呪文は誰かが唱えなさい!と言われたものより、好きなお花を選ぶように、あなたが心から選んだ呪文こそ幸せになるように思う。
私は何百年後の未来の人たちに
「suttokodokkoi」
なんていう、よくわからない言葉を、ちょっと綺麗めな石に、それ風に刻んで残しておくかもしれないな。
先日の、急激な暑さの日、いつもの散歩道を流れる川に、ボラの大群が泳いでいた。川一面を真っ黒にしており、ボラに気づくまで数分はかかった。ボラはずっと泳いでいるにもかかわらず。
誰も川を覗く人もいなくて、もし元の場所に戻れなければ、見てみないふりする私のせい?とちょっと不安になった。
さすが自然界。上手に水量、水温を把握しながら無事帰ったのだろう。
急激な暑さの日、まるで間違い探しではないけれど、自然界ではたくさんのいつもと違う生きた情報があったのだろう。ニュースの過去の止まった情報の中ではなく。
日常に「氣にするな」はあまり好きな言葉じゃないけれど、「錯覚を探そう」が良いのかもしれない。
本当は、日々破壊され死んでいる細胞と共に、新たに創り出された細胞の毎瞬、変わらないようで、新たな自分の現実。
そんな自分を思い出すために、辛い時は「suttokodokkoi」
を3回唱えてみてくださいね笑
そんな私も今年は日本語をあらためて学んでます。
この今現在の表現も、またどんな変化となるのか楽しみ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?