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[四国八十八ヶ所霊場+御厨人窟+百観音巡礼 西国三十三観音霊場 坂東三十三観音霊場 秩父三十四観音+高野山 善光寺 北向観音] 同行三人 空海と産神様と私

日本古来より脈々と伝わるパワースポットを皆さんにご紹介したいと思います。
パワースポットとは比較的最近の言葉ですが、一昔前までは「霊場」や「札所」として古今東西より多くの人が自らを高める場として、寺院を巡礼しながら功徳を願いました。自分を変える、或いは「今、ここに生かされている」自分を見つめなおす時間・空間として今なお、巡礼する人は絶えません。

散歩に出かけることが楽しい季節、今年のゴールデンウィークを利用して「自分探しの旅」へ出かけてみてはいかがでしょうか。




四国八十八ヶ所霊場(しこくはちじゅうはちかしょれいじょう)

日本を代表する霊場の一つである四国八十八ヶ所は弘法大師空海(こうぼうだいしくうかい)が修行したといわれる八十八の札所を巡るもので、八十八という数については、八十八の煩悩からきた説や、男四十二、女三十三、子供十三の各厄年の数を足すと八十八となる説、八重や八百万神など八は末に広がり栄える意を持つという説、或いは、我々の人間の生命を保つためには欠かせない「米」という字を分解したという説等、様様な由縁がある。特に四国の巡礼を「遍路(へんろ)」とも呼び、海辺の道や土地を表す言葉である「辺地(へち)」や「辺路(へじ)」が「へんろ」と変化したと言われ、巡礼の方法として四国を時計まわりに巡ることを「順打ち(じゅんうち)」、反時計まわりに巡ることを「逆打ち(ぎゃくうち)」と言い、一般的には順打ちが基本とされている。弘法大師が順打ちで四国を巡っているとの言い伝えより、逆打ちから巡ることで弘法大師に出会いやすいと言い伝えられ、逆打ちを選ぶ巡礼者もいる。

空海が空海になった場所、悟りを開いた御厨人窟(みくろど)
御厨人窟
御厨人窟

また、日本を代表する百ヶ所の観音巡礼として西国・坂東・秩父があげられ、その中でも西国三十三観音は日本における最古の巡礼としても知られ、観音巡礼の元祖とも伝えられている。四国も百観音も同じ仏教信仰を目的としているが、四国が弘法大師を追慕するのに対して西国・坂東・秩父は観音を本尊として参拝する。西国三十三観音霊場は奈良・京都・大阪・兵庫・和歌山・滋賀・岐阜の二府五県にまたがり、古くより名刹として知られる寺院や仏像建築として優れた文化財も数多く貯蔵することより巡礼目的に限らず、観光参詣する人も多い。一方、坂東三十三観音霊場は、神奈川・埼玉・東京・群馬・栃木・茨城・千葉の一都六県にまたがり、鎌倉幕府初代将軍の源頼朝が熱心な観音信者であったことより西国霊場を模して坂東が開創されたと言われる。また、秩父三十四観音は埼玉県秩父に点在する霊場として庶民の信仰により創られた霊場として知られ、秩父盆地の狭い範囲に札所が並ぶことより徒歩で巡拝することが出来る。



四国巡礼を終えた後、日本三大霊山の一つである和歌山県高野山へ詣でることで結願成就となる。高野山は弘法大師さまが御入定されている聖地でもあり、旅立ちの前に高野山に詣でるのが正式の作法とも言われる。また、百観音巡礼では、長野県善光寺と北向観音へ満願成就の報告と結願のお礼に出向くことが巡礼者の習わしとなっている。南向きの善光寺に詣でて「未来往生(来世の利益)」を、北向観音に参詣して「現世の利益」を祈願する。どちらか片方だけの参拝では「片参り」になるので縁起が悪いという信仰がある。




坂東三十三掛軸
観音様
四国八十八掛軸
弘法大師 空海
西国三十三掛軸
観音様
秩父三十四掛軸
観音様




講釈

ストレスやエネルギーヴァンパイヤ―から心を自由にする方法は千差万別。
私の場合、神社でお百度を踏むことを想像するだけで心が癒され、またお寺に漂うお線香を香ぐだけでふわっと体が軽くなります。ちょっと気が重いや身体がだるいといった症状が出てきたら是非、その時に目についた・気になった神社仏閣や森林緑の中へ足を踏み入れてください。きっとその空間はあなただけの聖域として「守り」をもたらしてくれるでしょう。

私はお遍路を2回やっています。一番最初の霊山寺(りょうぜんじ)にて引田章夫先達から頂戴した錦の納札が私の永遠の守りです。

錦の納札 表
錦の納札 裏


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