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Youtubeで仏教は伝わるのか? 各宗派の取り組みについて調べてみました Vol.4

引き続き、仏教各宗派のYouTubeチャンネルの取り組みについて解説していきます。
最終回となる今回は「多くのチャンネルに共通して投稿されているコンテンツ」についてです。

各YouTubeチャンネルの動画一覧を見ていくと、以下のような動画が共通して投稿されていました。

・行事やイベントの動画、ライブ配信
・法要の動画、ライブ配信

■行事やイベントの動画、ライブ配信


それぞれの寺院で行なっている行事やイベントの様子を、動画やライブ配信のような形で投稿していました。
特に再生されていたものとして、知恩院公式チャンネルの投稿した「知恩院の除夜の鐘ライブ配信」があります。

また、これは当然のことかも知れませんが、知名度が高い寺院や行事などの動画の方がより多く再生される傾向にありました。
ライブ配信は再生時間が長ければ再生回数も増えますが、単純な定点カメラであると視聴者から飽きられる可能性もあります。
つまり、視聴者がそのような動画を開いたとしても、すぐに離脱が起きてしまう可能性が高いです。

そうならないためにも「知恩院の除夜の鐘ライブ配信」のように、臨場感を感じるようなカメラアングルや適度なカメラの切り替えなど、視聴者も一緒に行事やイベントを楽しめるような撮影の工夫するのが求められます。

■法要の動画、ライブ配信


多くのチャンネルが普段行なっている法要の様子を投稿していました。
全体的に法要の動画はYouTube上では伸びにくい傾向にありましたが、コツコツと継続して投稿していくことに意義が感じられます。

例えば【浜松市】臨済宗大本山方広寺を見てみると、2020年5月に初めて法話の動画を投稿し、投稿頻度は高くありませんが、これまでに18本の動画が投稿されています。
それぞれの動画は100~900回程度で再生されており、総再生回数にすると6,500回ほどになります。
※2021年3月現在

単純に考えてみると、18回の法話が6,500人に届いたということになります。
これは、オフラインで実現するにはかなりのハードルがあることだと思います。

YouTubeを活用することで物理的な制限が取り除かれ、より多くの人に仏教を伝達することが出来るようになったことが、このことから良く分かるかと思います。

■まとめ


今回は多くのチャンネルに共通して投稿されているコンテンツについてまとめました。
これまでも仏教界におけるYouTubeでの情報発信について解説してきましたが、SNSでの情報発信で最も重要なことは継続することです。

最初は見てくれる人が少ないかもしれませんが、地道な活動を続けることで徐々にお寺のファンになる人は増えていきます。

今後SNSでの情報発信を始めようと考えている方の参考になれば幸いです。

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